実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、東京都在住68歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
同居家族構成：本人、妻（64歳）
居住地：東京都
リタイア前の雇用形態：正社員
リタイア前の年収：600万円
現在の金融資産：預貯金4500万円、リスク資産なし
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数：厚生年金43年
現在の収支（月額）
老齢基礎年金（国民年金）：6万5000円老齢厚生年金（厚生年金）：22万円
障害基礎年金や障害厚生年金（障害年金）：なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金（遺族年金）：なし
その他（企業年金や個人年金保険など）：私学共済約2万円
年金以外の収入：給与収入約10万円（事務職アルバイト）
配偶者の年金や収入：年金30万円（年額）
ひと月の支出：約30万円
「ちょうどよく貯められた」
現在、およそ預貯金4500万円を保有しているという今回の投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「ちょうどいい」と回答。
その理由として、現在受給している年金とアルバイト収入で「日々の生活には足りているから」と語っています。
「老後資金の目標金額設定は難しい」
現役時代は、老後資金として「7000万円」貯めることを目標にしていたそう。内訳としては、「車の定期的な買い替え、趣味や旅行、生活費として概算で見積もった結果」だといいます。
しかし実際に年金生活を送る中で、老後資金は「5000万円」程度でよいのではと感じているとのこと。
ただ「特に健康面は将来の予測が立てづらいので、目標金額設定が難しい」とも。実際に「予期せぬ疾病による入院」で大きな出費も経験したとあります。
「もはや『老後4000万円問題』」
今の生活については「あまり満足していない」と投稿者。「現役時代は、年金で十分に日常の生活が出来るものと考えていたから」と不満を漏らします。
老後資金に不安を感じている現役世代には、「昨今の物価高および円安により、『老後2000万円問題』ではなく、もはや『老後4000万円問題』である」ため、余裕を持った目標金額を設定してほしいとコメントされていました。
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