人間関係

「オレ、40歳で男性更年期?」とうじうじ…豪快なイメージを大切にする“実は”繊細夫の問題点

夫は外向きには豪放磊落(ごうほうらいらく)であると思われたいようだが、実際には人のことを気にする繊細な性格で、メンタルが原因で体の不調を訴えることさえある。夫がもっと自己理解を深め、悩みの根源に向き合うことを願うばかりだ。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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夫のメンタルが弱くなってきていて、心配がつきない

夫のメンタルが弱くなってきていて、心配がつきない

いつ会ってもあまり元気がなく、「大丈夫?」と心配すると急に顔を輝かせて、具合が悪いことをこまごまと説明、さらなる同情を買おうとする人というのが世の中にはいる。

愚痴を言うのが好きなのか、自分の恵まれていない境遇について理解を求めているのか、はたまた心配されたいだけなのか。そんな人が夫だった場合、妻はどうしたらいいのだろう。 

昔は元気で明るかった夫の変化

学生時代から友人だった男性と卒業後に再会、28歳の時に結婚したリサさん(40歳)。

「学生時代はお調子者で明るくて、人を笑わせるのが好きだった彼が、再会した時はちょっと疲れた社会人になっていました。人間関係がうまくいかないというから、転職すればいいじゃんと軽く言ったら、『転職って、本当にありかな』と前のめりになった。

私はそのころ転職したばかりだったので、圧倒的に環境がよくなったよと言ったら、彼もあれこれ調べたようで、結局、転職したんです。それで前のように明るくなって、そのままノリで結婚しちゃおうかって」

友人として彼の性格は把握していたつもりだった。明るく楽天的に見せているが、個人的な付き合いをしてみると意外と慎重派で気持ちのアップダウンもわりとあること。それでもこの人と一生付き合っていきたいという気持ちが強かった。だから結婚した。

「彼のいいところは居丈高にならないこと。私がちょっと偉そうにアドバイスしても素直に聞いてくれる。私は何か言われると『うるさいよ、放っておいてよ』と言っちゃうタイプなんですが、彼にはそういうところがないから付き合いやすいんです」

気がかりな「周りを気にしすぎる」夫の性格

2人の子に恵まれ、彼とは小さな口ケンカはあってもそれ以上にはならず、互いに最低限の配慮ができていると、リサさんは実感していた。そこそこ幸せな家庭生活だった。

「ただ、彼の様子にどことなく不安を感じることはありました。周りを気にしすぎるんですよね。こういうことを言ってしまったんだけど、ヘンなヤツだと思われてるんじゃないかとか。言ってしまったことは戻らない、誤解が生じているなら解く努力をすればいいだけ。そう言うと、いや、別に誤解されているわけじゃなくて、どう思われたかなと思って、と気にしてる。そんなこと気にしないで明るくいこうよと私はいつも言っていたんです」

「こう見られたい自分」と「実際の自分」との間に乖離を感じ、その埋め方がわからずに悩んでいる人は、男女問わず多いだろう。

>年を重ねて、メンタルに問題が出てきている

 
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