人間関係

クレカの決済日が怖い。中小企業勤務の共働き家計は楽じゃないのに夫の“ぜいたく消費”癖が…(2ページ目)

共働きの夫と8歳の娘と暮らし、親の援助も行う一方、夫の散財癖に悩んでいる。夫は「たまにはぜいたくを」としばしば口にして、夫婦間のお金の取り決めも平気で破ってくる。切り詰めるるばかりでは楽しめないのはわかってはいるのだが……。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

「たまに」のぜいたくが頻繁になりがち

娘の習い事や将来の学費などを考えると、ナツミさんはとにかく倹約して貯蓄を殖やしたいと考えているが、夫は「たまにはぜいたくしようよ」が口癖だ。

「あまり外食をしないから、夫の言うぜいたくは、ちょっといい肉を買ってステーキやすき焼きをするというくらいのものなんですが、それが月に何度かとなるとキツいんですよね」

夫もナツミさんも、大手有名企業に勤めているわけではない。夫は中堅企業、ナツミさんはとある士業が数人で集まって作った事務所勤務だ。それぞれ、周りの人間関係に恵まれて働きやすい職場だが、収入という点では多少の不満はあるという。

「ぜいたくは月に1回と決めているんですが、夫はそのルールをいとも簡単に破る。ちょっといいことがあったからとか、娘の成績が上がったからとか、些細な理由でお祝いしたがるタイプなんです。娘がまた肉が大好きなので、夫としては食べさせてやりたいと思うんでしょうけど」

何かというと「娘が喜んでる」「娘のため」と言い訳するのが夫で、それを聞くと反対できなくなるのがナツミさんなのだ。

「店が閉店するころ、父はカードで相当キャッシングをしていたみたいなんです。だから両親ともに、カードの使い方には気をつけろと口うるさいくらい言う。夫はいつも“ぜいたく品”をカードで買ってくる。日常の生活にカードは使わないのが私たちの取り決めなのに、それも平然と破る。そこが気になっています」

夫のカード決済日は戦々恐々

カードを使う時は現金を払わないが、翌月の引き落としで「ヤバい」と夫がつぶやくのを聞いたこともあり、ナツミさんは戦々恐々としている。

「お金がなくなって、返せる見通しも立たないころの両親は本当に怯えるように暮らしていた。私たちだって、いつああなるかわからないよと夫には言うんですが、夫は『今のうちだけだよ、生活を楽しむことができるのは』って。娘が大きくなれば巣立っていくわけだから、それも分かるんですが……。それでも私は怖いなと思っています。怖がっていたら、日々を楽しめないという夫の言い分も理解できるけど」

お金は怖い。それが分かっているナツミさんだからこその心配なのだろうが、彼女なら夫が万一、暴走しそうになっても止めることができるのではないだろうか。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます