義父母の面倒など見ている場合ではないということもあり得る。
夫は結婚当初からお金に関して秘密主義
アヤカさん(42歳)は結婚する時、共働きは続けるものの家計の財布は一つにするつもりだったし、互いの給料も把握しておくべきだと思っていた。貯蓄も合算して増やしていきたかった。「ただ、夫は自分の給料を知られるのを妙に嫌がっていました。家計としてある程度の額を入れる。やりくりはきみに任せる。足りなかったら言ってほしい。あとはそれぞれに貯めていこうと言い出して。それでもいいけど、たまったら合計して預け替えるとか投資するとか、そういうことも考えようねと提案したんです」
今思えば、結婚した13年前、夫はほとんど貯蓄もなかったのだろうとアヤカさんは言う。結婚式は二人の意志で挙げなかったが、友人たちを招いてのパーティは行った。ただ、そのときのお祝い金も、それぞれの友人からもらったものは分けた。彼女は、夫がどの程度もらってどういうお返しをしたのか知らない。
「夫は自身のスケジュールなどは共有してくるんです。でも、お金に関しては秘密主義。私は別に夫に隠すことなどないから、結婚して3年ほどたったころ、お互い預金を合わせて夫婦名義で株か何かに投資しないかと尋ねたんですが、『オレは普通の銀行預金でいいよ。冒険するつもりはないから』って。私も大きな額を持っているわけじゃないけど、銀行やら信託やらへいって、今後の増やし方や投資の方法を教えてもらいました。動かさないでいいお金はそこに預けてある。長期で増やすつもりで」
夫は娘の教育費すら折半を貫く不思議
その後、ひとり娘を授かった。夫は生活費を少し増額して手渡すようになったが、アヤカさんの産休・育休期間はその額では足りず、彼女は自分の貯金を崩したこともある。「足りなかったら言ってと言われても、私自身もバリバリに働いていたから、なかなか口に出せない。自分のお金を崩した方が早いと思ってしまって。プライドなのか夫への見栄なのか……。
とにかく夫がお金に関して秘密にするから、私もなんとなくオープンにしづらくなったんですよね」
娘の教育にかかる費用だけは夫にあらかじめ相談、夫も半額くらいは出してくれていた。娘を溺愛しているのに、それも半額なのかとアヤカさんは不思議に思っていた。
>病に倒れた夫の両親から「まさか」のおねだり!?