人間関係

「娘にフリフリの服、私に黒いワンピースを着せたがる」エリート夫に震撼した、ある日の出来事

夫は表面的にはすごく優しいし、実家も資産家で稼ぎだって悪くない。しかし、自分の親や兄を毛嫌いする、娘や妻に着せたがる服の趣味を押し付けてくるなど、気がかりなことも多々ある。しかし決定的に問題なのは、物事に対して心ある行動をしないことなのだ。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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夫は表面的にはよくできた人なのだが……

夫は表面的にはよくできた人なのだが……

好きになって結婚を決めたら、夫になる人はハイスペだった。しかも実家も資産があった。当然ながら「ラッキー」と思うだろう。ところが結婚してみると、夫は優しいようで優しくない。表面的には「当たり障りのない優しさ」を振りまいているのだが、心の奥からの言葉を出さない。出さないのではなく、ないのかもしれない。 

夫は子どもに惜しみなくお金を使う

「うちの夫は本当に変わった人です。付き合いが半年ほどと短かったんですが、夫は私のどこが気に入ったんだろうと今になると思う。年上だし、夫のおかげでそれなりの生活ができているので、ありがたいとは感じているけど……」

伏し目がちにそういう潤子さん(39歳)。8歳年上の夫と結婚して10年。8歳のひとり娘がいる。

「お金には案外、鷹揚なんです。だけど微妙にセンスが変。娘にはフリフリの洋服を着せたがる。娘はボーイッシュな服装が好きなんですが、夫と一緒に出かける時は無理矢理ピンクのフリフリを着せられています。

私も出かけるときは、どこかの入学式みたいな地味なスーツか、喪服ですかというような黒いワンピースでないとダメと言われます。まあ、夫と一緒に出かける機会が少ないから、娘も私も我慢しているんですが」

夫は資産家の生まれで家族との関係は悪い

夫の実家は、代々、事業を経営している資産家。だが実家は夫の兄が継いでいるため、夫は家に入り込めず、とある企業に勤めている。それでも潤沢な経済は家庭内でも回っているようで、夫はときに外車をポンと買ったりする。

「おそらく実家には愛憎相半ばといった感情をもっているんじゃないかと想像しています。義両親も義兄も、私からみればとても穏やかな人たち。彼らは、一家の次男を『変なヤツ』扱いしてきたみたいで、夫はそれが不満なんでしょう。でも、義両親や義兄のほうが正しいかもしれないと最近、思っています」

潤子さんは、義両親の誕生日にはプレゼントを吟味して送る。素敵なカードをつけて。義両親は「いつも楽しみにしてるの。ありがとう」と喜んでくれるのだが、それが夫にバレるとひどく怒られた。

「あんな奴らに使う金はない、と汚い言葉で罵っていました。よほどトラウマでもあるのかと思って聞いたけど何も言わない。義両親に尋ねたら『大事に育てたつもりなんだけど、ひねくれてしまったの』ということだった。私は味方でいようと思った時期もあったけど、最近は、ちょっとついていけないなと思うこともありますね」

彼女はさらに声を落とした。

>夫は物事に対して愛情に欠けている?
 
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