節約

夏は要注意! 食中毒になりかねない、NGな食品保存4選【家事アドバイザーが解説】

毎日のように猛暑と言われている2024年の夏。食料品によっては、保存方法を間違えると食中毒になってしまう可能性も……。今回は、夏にやってはいけない食料品の保存方法を4つご紹介します。

矢野 きくの

執筆者:矢野 きくの

節約・家事・100円ショップガイド

毎日のように猛暑という言葉を耳にする2024年の夏。食料品によっては保存方法を間違えると食中毒になりかねません。今回は、夏にやってはいけない食料品の保存方法を4つご紹介します。

1. 冷凍品を凍ったままお弁当に入れるのはNG

食品保存

冷凍したものを凍ったままお弁当に入れるのはNG

お弁当のおかずやおにぎりを作りおきして冷凍している家庭も多くあると思います。しかし、冷凍されてカチコチに凍ったおかずなどを保冷剤代わりに凍ったままお弁当に入れるのはNGです。時間をかけて解凍されていくうちに、細菌が増えて食中毒の原因になることもあります。
 
冷凍したものは必ずお弁当に入れる前に電子レンジでしっかり加熱し、粗熱がとれてからお弁当箱に入れるようにしてください。夏の暑さでお弁当が傷むことが不安な場合は、市販の保冷剤を使うようにしましょう。

2. 肉や魚をスーパーのトレーで保存するのはNG

肉や魚をトレーのまま保存するのもNG

肉や魚をトレーのまま保存するのもNG

スーパーで買った肉や魚を保存する場合は、スーパーのトレーに載せたまま冷蔵庫に入れるのは避けましょう。肉や魚からドリップ(水分)が出てきて、細菌が繁殖しやすい状態になってしまいます。調理するのが翌日以降になる場合は、トレーから出してキッチンペーパーなどで水気をよく拭き取った後に、ラップなどで包んで冷蔵庫のチルド室で保存するようにしましょう。下味をつけておくのもおすすめです。

3. 常温保存のものでも高温の室内では保存NG

ここ数年、猛暑や酷暑という言葉は飽き飽きするほどにテレビから流れてきます。事実、2024年7月29日は気温が40度台に達した地点が多数ありました。

食料品の保存などに使われる「常温」は、一般的に10度から30度の気温を想定しています。常にエアコンをつけている家庭であればいいのですが、不在の間はエアコンをつけていない場合も多いでしょう。その場合の室温は、常温として想定されている30度を優に超えてしまっている可能性が高いのです。

そのため、常温保存のものであっても、食材によっては冷蔵室や野菜室に入れて保存したほうがいいものもあります。
じゃがいもの保存方法

じゃがいもは高温の室内では野菜室に入れるほうがいい

じゃがいもは一般的には常温保存ですが、あまりに室温が高すぎるとじゃがいもが発芽し、天然毒素であるソラニンが出る可能性が高まります。頻繁に室温が高くなる家庭では、じゃがいもはキッチンペーパーに包んだ上でポリ袋などに入れて、野菜室で保存したほうがいいでしょう。

4. 残ったカレーをそのまま冷蔵庫で保存するのはNG

カレーのように粘度がある食品は、温度が冷めていく過程でウェルシュ菌が繁殖し、それが原因で食中毒が発生する可能性があります。カレーを保存する場合は、熱々に加熱した直後に急速に温度を下げて冷蔵庫へ入れるようにしてください。

食事中は「おかわりするかも」と鍋に残していたカレーも、保存する前にまずは再度加熱します。その後、熱が伝わりやすい容器に入れ、キンキンに冷えた氷水で冷やしていきます。冷やす際は、ときどきカレーをかき混ぜてください。中心部まで冷えるスピードがより早くなります。
カレーの保存方法

カレーは加熱した後、急速に冷やす

より冷えやすくするためには、小分けにして冷やすのもおすすめです。冷蔵庫で保存したカレーはなるべく翌日には食べるようにし、食べる前には必ずしっかりと加熱するようにしましょう。

日頃、何気なくやっている食料品の保存も、夏はとくに気をつける必要があります。今回ご紹介した方法を参考にして、ぜひ安全に食料品を保存してくださいね。
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