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Q. かき氷を食べるとおでこがキーンとするのはなぜですか?

【医師が解説】かき氷やアイスクリームなどの冷たいものを食べた時、頭痛がするというのは珍しいことではありません。しくみと予防法を、わかりやすく解説します。

清益 功浩

執筆者:清益 功浩

医師 / 家庭の医学ガイド

Q. かき氷を食べるとおでこがキーンとします。なぜでしょうか?

かき氷

かき氷を食べると頭がキーンとするのはなぜ?

Q. 「かき氷を食べると、必ずおでこのあたりがキーンとして、刺されるような痛みを感じます。妻はなったことがないと言うのですが、平気な人もいるのでしょうか? 元々の体質なのか、自分の食べ方が悪いのか、気になります。頭痛を感じずに冷たいものを食べる方法があれば、それも知りたいです」
 

A. いわゆる「アイスクリーム頭痛」です。まずは「ゆっくり食べ」を試してください

正式な病名ではありませんが、いわゆる「アイスクリーム頭痛(ice cream headache)」と呼ばれるものですね。海外での調査によると、約3人に1人が感じるもののようです。

かき氷に限らず、アイスクリームや冷たい飲み物などで起こります。口にした数秒後に頭痛が起こり、30~60秒で痛みのピークを迎えます。痛みが起こる部位には個人差があり、おでこや頭頂部あたりが痛むという人もいれば、こめかみ周辺が痛いという人、後頭部が痛いという人もいたりと、さまざまです。

アイスクリーム頭痛が起こる原因にはいくつかの説があります。口内の温度が急激に下がることで、体が体温を上げようと血管を拡張させ、そのために脳の血管が刺激を受けるためという説もあれば、冷たいもので口内の三叉神経が刺激されて、冷たさが痛みとして伝わるためという説もあります。

個人差があるので、体質にもよるのかもしれませんが、もし早食いする癖がある場合は、食べ方を工夫してみることも方法の一つです。口の中が急に冷えすぎないよう、なるべくゆっくり食べてみてください。特に、口の上側の奥の方にある口蓋を避けることがポイントです。氷が入っていない麦茶など、少し冷たいものを口に入れて、口内の温度を少し下げてから冷たいものを食べるという方法もいいかもしれません。

さらに詳しく知りたい方は、「アイスクリーム頭痛とは…冷たいもので頭がキーン!なる人・ならない人の違い」をあわせてご覧ください。
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