人間関係

モラハラ男は結婚後に豹変する?「そんな彼を選んだのはあなた自身では」に傷つく女性たち

結婚前は「リーダーシップがあってすてき」と思いがちだが、結婚してフタを空けてみると、その本性は「モラハラ男だった」なんていうことは、よくある。周囲からは「そういう人が好きなのでは?」と思われがちだが、なかなかそこを見抜くのは難しいものだ。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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結婚してみたら、リーダーシップがあるのではなく、命令しがちなモラハラ男だった!

結婚してみたら、リーダーシップがあるのではなく、命令しがちなモラハラ男だった!

モラハラ夫、DV夫の話は後を絶たない。だがそこで悩み傷ついている女性たちに追い打ちをかけるのは、「どうして見抜けなかったの?」「そんな人を夫に選んだのはあなた自身でしょ」という言葉だ。最初からわかっていれば、誰も結婚などしないはず。 

結婚後に“豹変”する夫たち

決断力、リーダーシップに優れていると思っていた夫が、結婚してみたらモラハラ夫だったというのはよくある話。結婚前はいい面しか見せないため、なかなか見抜くのは難しいものだ。

「私もそうでした。1年弱、付き合っていたのに何もわかっていなかった。というか、彼はリーダーシップがあってみんなに慕われている存在だったんです、確かに」

トシコさん(37歳)はそう言う。彼女は大学を卒業して入った会社を3年で辞めた。人間関係に悩んだ末の決断だった。半年休んで転職した先で出会ったのが、夫となった彼だ。3歳年上の彼はトシコさんに仕事を教えてくれた。

「厳しかったけど、食らいついていきました。そんな私を評価してくれたんです。1年間、一緒に仕事をしてから別の人とコンビを組みましたが、彼とのほうがずっと仕事をしやすかった。ただ彼があるとき、『仕事でコンビを組んでいるとプライベートじゃ付き合いにくいでしょ』と言ったんです。そこから付き合い始めました」

振り返れば交際中も不思議だった彼の言動

デートはいつも彼がスケジュールを組んでくれた。あとから考えれば、付き合っているとき、頭の中にクエスチョンマークが浮かんだこともある。

「あるとき帰りに事故があって、電車が止まってしまったことがあるんです。夕食をとっていた店で聞いたんですが、その情報を得るや、彼はすぐにタクシーをつかまえた。まだ食べているのにですよ。それで食事を途中でやめてタクシーで送ってくれたんです。その車中で『こんなに甘やかしちゃダメなんだけどさ』と言いました。そのときはよくわからなかったんですが……」

恋人だからといって、タクシーで送るのは贅沢だという意味だったらしい。それがけっこう引っかかった。しかも彼女には、その日の彼の対応に多少なりとも不満があった。電車が止まったとしても、ゆっくり夕飯を食べればよかったのではないか。

「まだ止まってるのかなあ」と言いながら駅まで行って、やっぱり止まってたねと近所の居酒屋で夜を明かしてもいい。翌日はふたりとも休日だった。不測の事態を楽しんでもよかったのではないか、と。

ちゃんとした人なのだとは思ったが、おもしろみがないとも感じた。

>新婚旅行のときもひどかった……
 
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