人間関係

「違う」「ダメ!」すべての会話に“否定”から入る人たち…悪口でなく毒舌ならアリなのか?

夫の言葉をまずは否定してかかる妻、場所もタイミングもはばからずにとにかく毒づく妻。子どもたちが真似するのも困るし、なによりも家庭にいやな空気が漂ってしまうのが耐えられない。本人たちに悪びれるところは無い。一体どうしたものか……。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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妻の言葉にストレスがたまるばかりの日々。このままでいいのか……

妻の言葉にストレスがたまるばかりの日々。このままでいいのか……

人は、他人に否定的な言葉を言われると元気をなくす。特にそれがパートナーからの言葉であれば、信頼問題にも発展するだろう。気軽に相手を否定してはいけないのだ。 

まずは否定的な言葉を使う妻

「僕が何か話すと、『なにそれ、違うんじゃない?』『そういうのはダメよ』とまず否定から入るんですよね、妻は。子どもに対しては気を配っているみたいだけど、それだけにこっちでストレス解消しているのかと思うほど」

ナオトさん(42歳)はそう言う。結婚して9年たつ妻との間には8歳のひとり娘がいる。妻とは2年ほど付き合って結婚した。付き合っている最中に、それほど否定的な言葉を投げかけられた記憶はないという。

「やはり子どもが生まれてからですかね。衛生面とか子どもの扱いについて、ダメだダメだと言われた記憶はあります。そのときは妻の言うことが正しいと思っていたから、言うことを聞いていた。でもそのうち、僕が何をしても何を言っても、ダメとか違うとか言われるようになってきたんです」

つい先日も、娘の成績のことをあれこれ言う妻に、「まだ小学校2年なんだからもうちょっと伸び伸び育てようよ」と言うと、「あなたはそれだからダメなのよ、甘い」と一喝された。そんなに強い口調でダメと言う必要もないだろうと言ったら、「あなたって本当に何もわかってない。そんな父親でいいの?」ときた。

妻の妙なエリート志向に苛立ちも

「これにはちょっとムッとしましたね。妻の妙なエリート志向にはうんざりしています。日曜日になると僕は娘を連れ出して自転車の練習をしたり、野球好きの娘と一緒にキャッチボールをしたりしているんですが、『あなたは娘を遊ばせることしかしない。百害あって一利なしね』って。そんな言い方はないだろう。父と娘の楽しい時間なんだからと抵抗したら、『その時間が娘をダメにするわけ』と断罪されました」

ナオトさんは、野球好きの娘に野球をさせたいし、好きなものを見つけてほしいと思っている。もし娘が勉強が好きならもちろんそれもいい。だが、今のところ娘は野球に夢中。なぜか偉人伝の漫画も好きで、やたらと読み込んでいるようだ。

「宿題だけやっていれば、あとは好きなようにさせよう。友だちとたくさん遊ぶのも人間関係構築には役に立つはずだと論理的に言ってみたんですが、『違う!』って。妻の気に入る“いい子”を僕は好きにはなれない。なにより毎度否定されるので、妻と話すのが苦痛になってきました」

最近は会話も途切れがちで、「まただんまり決め込むわけ?」と妻に責められることもあるという。

>人に対する悪口ばかりを言う妻もいる
 
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