男性の「短パン」、おばさんの「カジュアル」問題
「女性のミニスカ、ありかなしかと言ったら女性たちは怒るだろう。これは男性差別」と男女ともに声を上げる人が多いなか、「悲報。女性は男の短パンが好きじゃないそうだ」と嘆く男性の声も多発。「男はこういうところで怒ってはいけない」という度量を見せたというか、本気で嘆いているというか。同時期、今度は「カジュアルおばさん」が話題になった。カジュアルおばさんをポジティブ表現と受け取った人も多かったが、実は「イタい若作り」とセットの言葉。Tシャツにジーンズ、スニーカーは痛い若作り、きれいめファッションを取り入れましょうという提案だった。
これに対する反発が、女性たちから寄せられた。
「うるせー、好きな服着させろ」「この夏、イタいカジュアルおばさんになってやる」など、吹っ切れたような威勢のいい明るさが心地いいくらいだ。まじめに受け取っていきり立ったりはしない。率直につまらない価値観を打破していく感がある。
「お食事なのに、その恰好?」という義母
カジュアルおばさんの何が悪い。女性たちのそんな声が聞こえてくるなか、「うちの義母は」と話してくれたマミさん(38歳)。「つい先日、1時間ほど離れたところに住んでいる義母が『お孫ちゃんの誕生日にみんなで食事しましょうよ』と言い出したんです。うちの娘は4歳。入れる飲食店は限られています。義母がうちのほうまで来てくれるというので、夕方の早い時間に近所のカジュアルなレストランを予約しました。娘の誕生日であること、娘はまだしも2歳の長男もいるので騒いだら店を出ることなども告げました。ただ、そのレストランには家族で時々行っていることもあって『気にしなくて大丈夫ですよ』と言ってくれて……」
店も気遣って少しだけ早めに夕方、店を開けてくれた。義母とは店で待ち合わせたのだが、マミさん一家が入っていくと、義母はマミさんを上から下までじろりと見て、「あなた、お食事なのに、その恰好?」と呆れたような声を出した。
「2歳児がいますからね、私はブラウスっぽいTシャツにパンツ、ぺたんこ靴。息子が走り出したら追わなければいけないのでヒールなんて履けません。でも一応、きれいな色にしたんですよ。なのに義母は……」
夫はTシャツにジーンズである。だが義母は息子には何も言わない。義母はその後もマミさんの服にケチをつけそうだったのだが、夫はすかさず「子育てしてるとこういう服が一番なんだよ、オレもマミも」とさらりと言った。
>夫の援護射撃に義母のとんでも理論炸裂