40代にもなれば、20代の頃に大恋愛をした元カレと友情は成立するのか
付き合っていた相手なら、単なる友だちとは違う。かといって今さら恋人に戻るつもりもふたりともない。それならいい関係が築けそうだ。大人ならではのそんな友情を育てることができるのは、40代以降かもしれない。
子どもの手が少し離れてきた頃に連絡が……
「2年くらい前かな。SNSで『間違っていたらごめんなさい。これは○○ユリさんのSNSでしょうか』と旧姓を出しながら連絡をくれた人がいたんです。なんと20代前半から半ばにかけて大恋愛したタケシでした」ユリさん(48歳)には、現在、大学生と高校生の子どもたちがいる。28歳のとき、職場恋愛で結婚、同い年の夫と共働きで頑張ってきた。家族との仲は「淡々と良好」だという。それぞれが「個」を大事にすることを意識してきたようだ。
「夫とは家族を作ることを意識した上で結婚しました。この人となら、ちゃんと話し合って家庭を作っていけるなと。その通り、夫は本当にいい人だし、小さいことでも話し合える。穏やかでいられます」
20代のころ“大恋愛”したタケシさんは、そういうタイプではなかった。彼に振り回され、泣かされ、それでも愛し愛され、すべての情熱を傾けた人だった。だが結局、ユリさんは心身ともに疲れ果てて、自ら恋愛の舞台を降りた。
「そんな相手から連絡があったので懐かしかったですね。タケシは相変わらずで『ユリに会いたい』と。多分、お互いに恋愛感情はいっさいないとわかっていたから、すんなり会おうと思ったんでしょう」
過去に大恋愛した相手と再会した
実際に会ってみると、あの頃が一気に蘇った。タケシさんは相変わらず魅力的だったし、やんちゃな面も残っていた。現在は離婚して息子とふたり暮らしなのだという。「『親同士は破綻しちゃったんだけど、近所に住む前妻とはしょっちゅう会ってる。息子はちゃんとふたりで育てようと思ったから。オレにも今、恋人がいるしね』って。相変わらずだなあと思ったけど、それからときどき彼には会うようになりました」
仕事や職場の人間関係を愚痴ることもあれば、子どもの話をすることもある。彼に会うと、なぜか元気が出るとユリさんは言う。
>ただし、夫には内緒にしてある