栄の地下街(3ページ目)

バラエティに富みバランスの取れた
ラインナップのサカエチカ

栄森の地下街の南西側、待ち合わせのメッカであるクリスタル広場を中心に東・西・北の３方向に伸びるのがサカエチカです。三越名古屋栄店、丸栄、丸栄スカイルの百貨店とも直結しています。

テナントは80件以上。アパレルからバッグ、シューズ、呉服、飲食、ドラッグストア、書店、ＣＤショップと、非常にバラエティに富んでいて、何というかダイエーのようにとりあえずひと通り揃っていて使い勝手のよい構成となっています。

飲食店・菓子系も、寿司、そば、中華、洋食、パスタ、ステーキ、天むすとこれまたひと通りそろったバランスの取れたラインナップです。

そんな中、名古屋名物の味噌煮込みうどん、きしめんの名店として常連客を数多くつかんでいるのが、地下街開通当時からの老舗、「長壽亭」（ちょうじゅてい）。

まず実食したのは味噌煮込みうどん。自家製麺は、味噌煮込みらしい固茹ででありながらもっちり感もあり、噛むほどに小麦の甘みが出てきます。味噌は八丁味噌に白味噌をブレンドし、辛さの中にまろやかさもあり、さらにムロアジなどの100％天然ダシのおかげで雑味がなく、濃い口でありながら最後まですっきり飲み干せます。

きしめんは、これぞきしめんといった感じの幅広で薄い平打ち麺。透き通るほどのつやつや感があり、その見た目の通りするすると心地よくのどを通っていきます。つゆは本カツオダシと醤油がベースの名古屋人好みの濃い口ですが、やはり天然ダシで優しい味わいにまとまっています。





和甘味で意外性を楽しめるのが「緋鞠」（ひまり）。実はここ、大須ういろの新ブランドショップで、商品はすべてここだけのオリジナルなんです。

目玉商品はゆららういろ。つるんとした中にもういろらしいねっとりした粘りもあり、それでいて口どけがよく、一般的なういろとはまったく違った食感を楽しめます。

玉露、黒糖の定番＋季節物の計3種類があり、おみやげとしてテイクアウトできる他、店内でのイートインもOK。 落ち着きある和モダンの空間も実におしゃれ。イートインでもテイクアウトでも、そしてういろの味わいでも意外性を堪能できます。
おみやげでもうひとつ、いかにも名古屋らしいのが鬼まんじゅう。他所の人にはまだ意外と知られていないのですが、名古屋では非常にポピュラーな和菓子です。

ざくざくと角切りしたサツマイモをもっちりした蒸しまんじゅうが包み込んでいて、味も見た目も非常に素朴な田舎菓子といった感じ。かしこまったお届物というよりも、家族や同僚へのおみやげとしてみんなでむしゃむしゃ食べてもらいたい庶民派おみやげです。
ここサカエチカには「浪越軒」が出店。通常の鬼まんじゅうの他、サツマイモの皮をむかずに残しちょっぴり渋みも加えた皮つき、そして深みのある甘さの黒糖、3種類からお好みで選べます。



■その他、名古屋メシが食べられる飲食店
・「松月」……うなぎの櫃まぶし
・「ゑびごのみ本家」……天むす


以上、3つの地下街を使いこなすと、テレビ塔や百貨店、美術館など、栄中心部のスポットへのアクセスがぐっと便利になります。何より信号待ちがない分、慣れれば地上での移動よりもずっとスムーズ。上手に活用して、名古屋の街をすいすい歩いてください。

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