住宅購入のお金

お花見名所の目黒川を望む「中目黒」、ドラマのような生活はいくらで実現できる?

人生で最も大きな買い物といえるマイホーム。どんな家に住むかと同じくらい「どこに住むか」も重要です。通勤や日常生活、子育てなど具体的な生活をイメージしつつ、資産価値の落ちにくいエリアを選ぶことで、将来的な安心にもつながるはず。不動産業界で豊富な経験をもつ1級FP技能士が、気になる地域にスポットを当てて紹介。今回は「中目黒」に注目してみます。

執筆者:All About 編集部

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お花見名所の中目黒で暮らしてみたい!

お花見名所の中目黒で暮らしてみたい!


人生で最も大きな買い物といえるマイホーム。どんな家に住むかと同じくらい「どこに住むか」も重要です。通勤や日常生活、子育てなど具体的な生活をイメージしつつ、資産価値の落ちにくいエリアを選ぶことで、将来的な安心にもつながるはず。不動産業界で豊富な経験をもつ1級FP技能士が、気になる地域にスポットを当てて紹介します。

お花見名所の「中目黒」で暮らしてみたい!

世田谷区、目黒区、品川区を流れ、東京湾へと注ぐ目黒川。お花見の名所とされる目黒川は、目黒区エリアに位置し、池尻大橋駅付近から約4kmに渡り約800本のソメイヨシノを中心とする桜並木が続きます。中目黒駅から上流では、左右の川岸から桜が咲き競い合いながらアーチ状に川を覆っており、これが目黒川の上に現れるソメイヨシノのトンネルのようにもなっています。

毎年3月下旬頃には、「中目黒桜まつり」や「目黒川の桜まつり」が開催され、開花期間中は日没から20時頃までライトアップやぼんぼりの点灯が行われ、昼間とは異なった桜の趣を味わえます。

お花見の名所でもある洗練された街「中目黒」で、ドラマのような生活に憧れる方も多いのではないでしょうか。

ということで、今回は、「SUUMO住みたい街ランキング2024首都圏版」でも13位にランクインする「中目黒」について、利便性、環境、行政の支援(教育)といった観点から注目していきたいと思います。

「中目黒」の魅力とは?

人気の東急東横線の沿線にあり、また、東京メトロ日比谷線の始発駅でもある「中目黒」。東横線の利便性とあわせ、座って通勤できる始発駅ならではのゆとりが魅力です。

東横線を利用すればたったの3分で渋谷駅へアクセスが可能です。そこから東京メトロ副都心線に乗り入れ、新宿三丁目駅や池袋駅にもダイレクトにアクセスできます。

また、日比谷線を利用する際は、座って移動できるため、ゆっくり読書をしたり、新聞でニュースをチェックしたりするなどして、通勤・通学時間も有効に使うことができるでしょう。

【環境】
目黒川をはじめとした自然豊かな緑の潤いがあり、個性的なショップの佇まいもとてもおしゃれです。お気に入りのカフェを見つけて、ゆっくりとした時間をくつろぐなんてこともすてきですね。

ビジネス街のような都市にある騒がしさや緊張感などとは無縁で、ここには人が快適に過ごすための心地よさに満ちあふれており、この住環境もプラスとなるでしょう。特に、お花見の時季には、街なかに流れる目黒川は艶やかな桜に包まれて、多くの人でにぎわいます。

また、自分の住む街自体が歩きたくなる街であるというのも魅力です。「中目黒」は、山手通り沿いの歩道が整備されウォーカブルになっています。というのも、電柱が地中に埋設されたことで景観が整理され、さらに歩道の拡幅により自転車と共存しながらもゆったりと歩けるため、安心感があるでしょう。

山手通りにはセンスのいいショップが点在し、また大型のディカウントストアなどもあることから、ウォーキングしていても飽きることがないのではないでしょうか。

【行政の支援(教育)】
「中目黒」に限らず、東京都は子育て支援がとても充実しています。例えば、「018サポート」であれば、都内に在住する18歳以下の子どもに対し、1人当たり月額5000円(年額6万円)が支給されます。

また、東京都の「高校無償化」は、東京都独自の取り組みとして、私立高校に通う生徒への授業料軽減助成金があります。

さらに、「私立中学校等授業料軽減助成金」では、年額10万円を上限に、保護者が実際に負担した授業料の額が助成されます。

中古マンションの相場は?

中目黒駅周辺の中古マンション(3LDK)の相場は、13090.00万円(2024年4月の相場情報、アットホーム社調べ)となっており、人気沿線の山手線でも、恵比寿駅周辺の中古マンション(3LDK)の相場が11008.75万円であったり、新宿駅周辺の中古マンション(3LDK)の相場が8941.53万円であったりすることから、これらよりも高い価格帯で不動産取引されているのが現状です。

まとめ

山手線の外でありながら、利便性の高さや「中目黒」ブランドの環境の良さから高価格帯である点は、少し気になります。ドラマのような生活は簡単には実現できないようです。

とはいえ、利便性が高く、それでいて住環境が整っていて、ドラマのようなおしゃれな東京を感じながら生活できる「中目黒」は、やはり「買いの地域」となるのでしょう。

文:みちば まなぶ(ファイナンシャルプランナー)
大学卒業後、大手ハウスメーカーや不動産業者などを経て、住宅ローンを切り口に、住宅購入をはじめとしたライフプランニングを提案する1級FP技能士。

【参照サイト】
「SUMO住みたい街ランキング2024 首都圏版」 | 株式会社リクルート
不動産情報サイト アットホーム中古マンションの価格相場 |アットホーム(株)
目黒川の桜(目黒区) - お花見2024 - ウォーカープラス

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