人間関係

超几帳面な「実母」と適当すぎる「義母」が大親友に…人生を変えるような出会いのエピソード

几帳面な実母、一方義母はおおらか。パートナーとの結婚を考えたとき、母親同士の相性に不安を感じていたと、40代女性は振り返る。ところが……、現実は意外な方向に転がっていくことに。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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人生を変えるほどの「出会い」に年齢は関係ない?

人生を変えるほどの「出会い」に年齢は関係ないのかもしれない

何が人を結びつけるのか、縁というのは不思議なものだ。自身の人生を変えるような出会いは、いつどこにどんなふうに転がっているかわからない。

実母と義母

同僚男性と32歳のときに結婚、ふたりの子にも恵まれて、多忙ながら「これが幸せというものかもしれませんね、ふだんは忙しくて実感できないけど」と笑うリカコさん(43歳)。長女は10歳、長男は7歳になった。

「夫とは友だち夫婦ですね。いつもお互いにツッコミ合っていて、周りからは夫婦漫才としか思えないと言われています。ふたりとも『いちばん大事なことは家族が元気でいること』と思っているので、それ以外はまあ、適当にというタイプです」

気楽に楽しく暮らすのが一番。困ったときは実母か義母に助けてもらう。キリキリしながら生活したくないから、家事は手抜き。そのときの優先順位に従って行動するから、ときには仕事が最優先になることもあるが、そんなときは子どもたちに真摯に謝る。それでなんとかなってきたとリカコさんはニッコリ。

「実はうちの母は、超がつくほどの几帳面な人間なんです。ただ、父は真逆で適当な人。私は父に似ているから、母からはしょっちゅう文句を言われていました。ところが夫の母が、これまたけっこう適当な人で(笑)。夫に言わせると、『おふくろを見ていると、あまりにいい加減だからイライラする』って。私はお義母さんのスタンス、好きだなあと言っていたんです」

真逆の性格、反目しあうのではと不安に

結婚するときも、ふたりはそれぞれ実家に結婚すると伝えて婚姻届を出してしまった。それからしばらくして、時間ができたときに双方の親をレストランに招いて会わせた。お互いの実家にふたりで行くのが面倒だったから、一気に会わせれば済むとリカコさんが提案、夫の母が大賛成してレストランを予約してくれたのだという。

「いいですよ、気楽な人で。だけどもしかしたら、実母と義母が反目しあうかもしれないとちょっと不安だったんです」

顔合わせの食事会では、適当な話をするリカコさんの父と夫の母が楽しそうに笑っている一方で、実母は少し不機嫌そうな顔を見せた。夫の父はいつでもニコニコしている人で、よくいえば協調しているようだが、実は我関せずというタイプだとリカコさんは分析する。
 
>ある日を境に意気投合、しまいには……
 
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