新しい季節を快適に迎えるための春の虫対策は、今がチャンスです!
温暖化で早まっているとはいえ「啓蟄(けいちつ)」はやっぱり虫など生き物が冬眠から目覚める目安
侵入経路と対策! 目覚めた虫はどこからわが家に侵入する?
寒暖差の大きい時期、寒い日には通気口からもれる温かい空気に虫たちが誘われて来ることも。意外な場所からの侵入経路にも対策が求められます。9つの経路と対策をみてみましょう。1. 換気扇や通気口
ゴキブリやクモが入れない網目のネットや不織布を使用。
2. エアコン室外機の外に垂れているホースの先
虫が入れないくらいの網目でできたネットや不織布をかぶせる。
3. シンク下や洗面台下の隙間
マスキングテープなどでふさぐ。ふさぐ際は、下の写真のようなパテなど、引っ越しや水トラブルの際にはがせるタイプに。100均のパテは固まりすぎるので、ここでは不向きです。
4. 玄関の開閉時
開けっ放しにしない。
5. 窓の開閉時
空気の入れ替えは網戸の状態で。
6. 外出時の大きめバッグや旅行バッグ
疲れていても外から帰ってきた際は、バッグを振って虫を落とす。
7. 宅配の段ボール
速やかに中身を取り出し、できればベランダなど外で段ボールを解体して、早めに処分。
8. 外出時の衣類
仕事や移動中にズボンの裾や靴下にしがみついたダニなどがそのまま家に入り込むことも。せめてリビングに持ち込まないよう外着は早く脱いで、洗濯かごや決めた置き場へ。
9. 洗濯物
洗濯物は取り込む前に数回パタパタと振る。イガ(衣蛾)など衣類の虫が好んで寄ってくる白い衣類は特に注意。
春対策を突破してくる虫に備える
虫の侵入経路はさまざまで、完全にシャットアウトするのは難しいところもあります。もし侵入してきても家で自由に活動されないように、防虫剤をセットするのもお忘れなく!侵入した虫が快適に過ごせないよう、日々の暮らし方に気をつけることも大事です。
特にキッチンまわりに多い食べ物のクズや油汚れといった「虫にとってのごちそう」や、植木鉢の受け皿にたまった水など「蚊の産卵場所や虫の水飲み場」をつくらないようにしましょう。
季節が進んで湿度が上がると繁殖が盛んになるダニ対策も、春に布団やまくらの乾燥や洗濯、じゅうたんや畳の掃除を念入りにしておくのがおすすめです。
家の中での子孫繁栄をゆるさない!
家に侵入してしまった虫が住みついて、子孫が増えてしまうことは珍しくありません。ゴキブリやクモなどは暖かくて狭い場所が好きなので、家具の隙間や収納庫の隅にもしっかり掃除機をかけましょう。衣類の虫の代表選手である衣蛾(イガ)の幼虫は、初夏にかけて小さな蛾に成長して照明など明るいものに集まります。その蛾の中には、衣類や家具の隙間などに卵を産んで代を重ねるつわものも! 子孫繁栄させないよう、クローゼットや隙間はこまめに掃除して、防虫剤をしっかりセットしておきましょう。