インターネットサービス

メールが見られなくなる可能性も? Gmailユーザーが知っておきたい「3つのリスク」と対処法

2024年1月、神奈川県の入試出願システムで、Gmailアドレスが出願システムからのメールを受信できなくなる障害が発生しました。メールが不具合を起こすことは大きな混乱を招きます。Gmailユーザーが知っておきたいリスクについて解説します。

福田 正人

執筆者:福田 正人

インターネットサービスガイド

神奈川県の高校入試出願システムで障害が発生。「@gmail.com」にメールが届かない状況に(画像はイメージ)

神奈川県の高校入試出願システムで障害が発生。「@gmail.com」にメールが届かない状況に(画像はイメージ)

2024年1月9日午後、神奈川県の公立高校の入試出願システムで「Gmailアドレス保有者が出願システムからのメールを受信できなくなる」という障害が発生しました。

その後1月19日14時頃に解消したものの、1月24日には出願手続きにおいて新たな不具合が起きています(1月25日現在も継続中)。これは単一のメールアドレスしか持たないことがリスクにつながることを示しています。

Gmailをめぐる最近の動きと、Gmailユーザーが知っておきたいリスクについて解説します。
 

そもそもGmailとは?

Gmailは、2004年にGoogleが提供を開始した無料メールサービスです。インターネットを介して電子メールを送受信するためのウェブベースのメールサービスであり、利用者はウェブブラウザを通じて利用することができます。

■メリット
どの端末からも利用可能
通常のメールソフトを利用する場合、メールソフトを搭載した端末からしかアクセスできませんが、Gmailはインターネットに接続していればどのパソコン/スマホからでも利用することができます。つまり、外出先で自分のものではない端末からもアクセスできるということです。

・無料で複数のメールアドレスを作成可能
Gmailアドレスは無料で複数個保有することができるので、ビジネス用/プライベート用などと使い分けることができます。

■デメリット
・容量制限

Gmailの無料利用では15GBの容量制限が設けられています。これは付随の機能であるGoogleドライブやGoogleフォトと合わせた容量であり、これらの機能をフル活用するユーザーは容量を超過することがあります。必要に応じてデータの削除や有料での容量追加が必要となります。
 

Gmailに関する最近のポリシー変更

Googleは、2023年に以下のポリシー変更を発表しています。

■2年間使われていないGoogleアカウント(Gmail)は削除される
Googleアカウントは上限なく作成することができ、それに紐づけられたGmailアカウントも上限なく作成できます。しかし、Googleは2023年12月に、リソースの確保のために、アクティブではない(2年間使用されていない)アカウントを削除すると発表しました。

■2024年2月からはスパム対策を強化
なりすましによる詐欺被害やスパムメールによる個人情報の漏洩に対する対策強化として、2024 年2月以降、Gmailアカウントに1日あたり5000件以上のメールを送信する送信者は、「送信メールを認証すること」「未承諾のメールまたは迷惑メールを送信しないようにすること」「受信者がメールの配信登録を容易に解除できるようにすること」が義務付けられます。
 

ユーザーが知っておきたい、Gmail「3つのリスク」

ポリシーの変更は、一般のGmailユーザーにも影響を与える可能性があります。この機会に、Gmailを使うことで生じうるリスクと対処法を確認しておきましょう。

■アクティブでないアカウントの削除
前述の通り、2年間使用していないGoogleアカウント(Gmailアカウント)は今後削除されます。重要なデータが残っているので削除されては困るというユーザーもいるでしょう。

ただし、このルールが対象外となるアカウントもあります。
  •  企業/教育機関向けのアカウントには適用されない
  •  Googleプロダクト/アプリ/サービスの購入や定期購入に使われている場合や、残高のあるギフトカードを含んでいる場合は適用されない
Googleは、アカウントの削除を避けるために最低2年に一度、メールの送受信やYouTube動画を視聴するといった操作を行うように推奨しています。また、アカウント削除前には、該当するGoogleアカウントと再設定用のメールアドレス(事前に設定している場合)に削除する旨を通知するとしています。今一度使っていないアカウントについて、重要なデータが残っていないかを確認することをおすすめします。

■スパム対策の強化による影響
この対策は1日あたり5000件以上のメールをGmailアカウントに送信する送信者が対象なので、一般のユーザーが送ったメールが届かないという事態は極めて稀といえるでしょう。

ただし、このルール変更に則っていない企業からのメールが届かないという事態が発生する可能性があります。2024年2月以降、「定期購読しているメルマガや購入完了メールが届かない」というケースも起こるかもしれません。予定されているメールが届かない場合、迷惑メールフォルダに振り分けられている可能性があるので、チェックするようにしましょう。

■Gmailで障害が発生する可能性も
今回の神奈川県のオンライン入試をめぐる混乱は、入試出願システムで発生した障害が原因のようですが、過去にはGmailでの障害も起きています。

2020年12月、日本を含め世界の幅広い地域で一時的にメールに接続できなくなりました。Gmail以外にも、YouTubeやGoogleマップ、Googleドライブなど、幅広いサービスに影響が広がりました。
 

Gmail以外のフリーメールも持っておくのがおすすめ

もちろんサービスの障害はGoogleに限ったものではなく、どのようなサービスも障害発生のリスクを含んでいます。これを踏まえ、リスクの分散のためにGmail以外のアドレスも持つことをおすすめします。
  • iCloudメール:Appleが提供するクラウドベースのメールサービスであり、Apple IDを持っているユーザーに提供されています。
  • Yahoo!メール:Yahoo!が提供するメールサービスであり、アプリはiPhone/Androidに対応しています。
  • Outlook:Microsoftが提供するメールサービスであり、アプリはiPhone/Androidに対応しています。
例えばiPhoneユーザーなら「第1連絡先:Gmail、第2連絡先:iCloudメール」、Androidユーザーなら「第1連絡先:Gmail、第2連絡先:Yahoo!メールまたはOutlook」とするなど、サブのメールアドレスを持つことで、障害発生時も柔軟に対応することができます。

>次ページ:【画像】神奈川県が発表した「出願システムの稼動状況について」のお知らせ
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます