現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、大阪府在住65歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:65歳男性
同居家族構成:本人、妻(63歳)
居住地:大阪府
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:900万円
現在の貯蓄額:預貯金約1500万円、リスク資産200万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:国民年金6年、厚生年金30年
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):4万6000円老齢厚生年金(厚生年金):10万5000円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
配偶者の年金や収入:パート収入4万円
「35年以上働いて月15万円の年金で満足できるはずがない」
現在の年金額について「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由として「35年以上働いて、月15万円の年金で満足できるはずがない」と語っています。
ひと月の支出は約「25万円」。年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。
「もう少し老後に向けて貯蓄や資産運用をしておけばよかった」
年金で足りない支出については「退職金や貯蓄から月5万円ほど補填」しているという投稿者。年金以外の収入については、「私は、早期退職して年金も繰上げ受給をして、できるだけ自分の時間が持てる後半生を送ろうと思っているので、まとまった仕事ではなく、短期もしくは一日限りのバイト(選挙の際の投票事務とかチラシのポスティングとか……)しかしていない」と言います。
また「ほかに、退職後に株などでの資産運用もしているが、やはり付け焼き刃の素人では利益を上げることは叶わず逆に資産を減らしている」とも。
「わりと、あり金は使い切るほうで貯蓄に頭を使わずにいたが、やはり今となってはもう少し老後に向けて貯蓄や資産運用をしておけばよかったと思っている」と後悔を口にされています。
「普段の生活費以外にかかるお金が予想以上に多い」
年金額や手持ち資産に不安を感じている様子の投稿者。そのため、「できるだけ贅沢をしないように心がけている。例えば、衣服はほとんどユニクロだし、外食もあまりせず、食材や日用品などは安いお店や安くなる時間を狙って購入するようにしている。大阪から娘夫婦のいる横浜に行くことがままあるが、新幹線は『ぷらっとこだま』で交通費を節約している」そうです。
それでも、「自分なりに計算をして、年金の受給額でそこそこ生活できると思っていたが、さにあらず。普段の生活費以外にかかるお金が予想以上に多く、自分の見込みの甘さを痛感している」とのこと。
予想外の出費としては、「慶弔費、家の修繕費、家電の故障(修理代)、孫の行事へのお祝い、固定資産税などの税金、国民健康保険代、車の車検代、旅行費、医療費など」が挙げられています。
それでも年金生活は悪い事ばかりでもなく、「私の楽しみは映画鑑賞や読書なのだが、若いころは忙しくてなかなか観たり読んだりできなかった。それが自分の自由になる時間が増えて、思う存分楽しむことができるようになった。もちろん細君からは小言を言われるが、それでも深夜まで起きていても、朝遅くまで寝ていても上司に怒られることもないのがいい」と現役生活では実現できなかった毎日を過ごされているとのことです。
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