亀山早苗の恋愛コラム

クズ男にハマる女の特徴は?元彼4人が“全員クズ”だった36歳女性の恋愛歴からわかること

いままで4回の恋愛をしてきたが、相手はすべてクズ男だった。仕事もできる、性格もいい、恋愛“だけ”がうまくいかないのは自他ともに認めるところ。二度と騙されないと毎回誓う36歳女性に、これまでの恋愛歴を聞いた。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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クズ男にハマる女の典型?「男をダメにする」と友人に指摘され……

なぜクズ男にばかりハマる?「男をダメにする」と友人にまで指摘される36歳の恋愛歴。

仕事も人間関係もうまくいっているのに「恋愛」だけは、なぜかうまくいかない。周りの友人たちが反対する男ばかり選んで、最後は自分もボロボロになってしまう。なぜかそんな女性というのがいるものだ。彼女は何を間違っているのだろう。
<目次>

なぜか恋愛“だけ”うまくいかない36歳

三姉妹の長女で女子校育ち。中高ともに女子ばかりで過ごしてきた。

三姉妹の長女で女子校育ち。中高ともに女子ばかりで過ごしてきた。

「4度目の大失恋をしたばかりです」

のっけから泣き笑いのような顔でそう言うのは、アサミさん(36歳)だ。新卒で入社した有名企業では、なかなかの「やり手」で上司からも後輩からも慕われるタイプ、友人も多くて明るくて素敵な女性なのに、なぜか恋愛だけはうまくいかないらしいと共通の知人が紹介してくれた。

最初の失恋は大学生時代。入学して間もなく、学年が1つ上のサークルの先輩と恋が始まった。彼女は三姉妹の長女で、中学・高校は女子校だった。女子ばかりで過ごしてきたので恋愛経験はなかった。

「その先輩は、その時代でも珍しいくらいバンカラっていうんでしょうか、無頼系のヤツで、学年は1年違いだけど年齢は5歳上だった。高校を出てからあちこち放浪していたそうです。世界中のおもしろい話を聞いているうちに、ワールドワイドなかっこいい男だと思い込んじゃった」

1人目の彼は無頼系クズ男「100万以上貢いで…」

クズ男は、貢がれることで「女性を支配している」感覚

クズ男は、貢がれることで「女性を支配している」感覚を持っていたのか

彼が暮らす、外階段が崩れ落ちそうな古いアパートにアサミさんはせっせと通った。アルバイト代が入ると彼を居酒屋に連れていった。

「貢いでいましたね(笑)。でも私自身は貢いでいるなんて思っていなくて、“彼を支える私”に酔っていた。今思えば5歳も年下の、当時未成年の私が働いて得たお金でおごってもらってなんとも思ってないような男だったんですよね。そのころは遠慮しないということは私を“自分の彼女”だと認識しているからだと思っていたんですが」

ただ、彼には年上の女性もいた。女性たちにすがりながら、自分は女性たちを支配しているようなつもりで生きていたのだろうと今の彼女は振り返る。

「私が卒業して就職したら結婚しようという話もあったんですよ。だけど私が3年生になったころ、彼はいきなりいなくなった。大学を中退してどこかへ行ってしまったんです。誰も行方を知らなかったし、それきり私にも連絡がなかった」

あとから考えたら、彼には100万円以上貢いでいたという。親に借金をして彼の携帯代を払ったこともあった。学生のすることではなかったと彼女は後悔しきりだった。

2人目の彼は既婚クズ男「勤務先の先輩と不倫」

離婚を「匂わせ」続ける既婚男性も典型的なクズ男?

離婚を「匂わせ」続ける既婚男性も典型的なクズ男?

「2度目の大失恋は入社した勤務先の先輩との不倫です。前の失恋で懲りたので、今度は男に貢ぐのはやめようと決めていたんですが、恋に落ちたのは20歳上の既婚者。優しくて素敵な人でした。私がのめり込みすぎたんです」

2人の子がいる既婚者だとわかっていて恋に落ちたのだから、何の言い訳もできないと彼女は言った。ただ、最初から彼は「離婚話が出ている」と彼女の心を煽っていた。

「彼はお小遣いが少ないと常に嘆いていたから、ホテル代を私が出すことも多々ありました。貢いでいるわけじゃない、彼には彼の事情があるのだからしかたがないと自分に言い訳をしていた。2年ほど付き合ったころ、彼が『妻にバレかけている』と顔面蒼白になって言うんです。離婚話が出ているんだから別にいいじゃないと言ったら、『子どもたちに会えなくなったらどうするんだ』と激昂してた。離婚話なんて嘘ばっかりとわかったけど、なかなか別れられなかった」

彼の都合のいいときに呼び出され、ホテルで会ってホテルで別れたこともある。実家の車を使って、酔った彼を迎えに行き、自宅に送り届けたこともある。「彼のためになっている自分」がうれしくもあったのだが、「妻にバレかけている」と彼が言った半年後、なんと彼に第3子が生まれたことが判明。そこで彼女は目が覚めた。

クズ男にハマる女の典型的なパターン?

クズ男ばかりを好きになってしまうのはなぜ?
「友人にも言われました。アサミは男をダメにするって。先回りして相手のためになりそうなことを何でもしてしまうから、男はどんどんつけあがるんだと。結局、何をしても私は怒らないしすべてを受け入れる。だから最後はバカにされるって。それも真理かもしれませんね」

3度目も似たような形で失恋、今回の4度目もまた、クズ男に身も心もお金もどっぷり入れ込んだ。

「自分では恋愛の仕方を変えたつもりでいたんです。相手は3歳年下の仕事関係者だったんだけど、かなりまっとうな付き合いをしていたはずだった。でも気づいたら浮気されまくっていたんですよ。最後は『オレのことが信じられないなら、もういいよ』ってフラれた形になりました」

クズ男につけこまれるのはなぜなのだろうと、今までにも増してアサミさんは考えた。

クズ男になぜハマる?家庭環境にも原因が…

年の離れたきょうだいがいて面倒見がいい女性、父親がダメ男……家庭環境にも原因が?

年の離れたきょうだいがいて面倒見がいい女性、父親がダメ男……家庭環境にも原因が?

「私のふたりの妹は、私とけっこう年が離れているんです。すぐ下が6歳、その下とは8歳離れてる。私、小学生のときに妹のおむつを替えていた。そのころ母が体調を崩していたこともあって、よく妹たちの世話をしていたんです。もともと世話好きの側面があった上に、そんな子ども時代を送ったから、すぐ人の面倒をみたくなる。しかもうちの父親がダメ男なんですよ。いい人なんだけど気が弱くて、すぐに母や私にすがりつくタイプ。そんな父親をカバーしなければと思って生きてきたので、対等につきあえる男を見る目がまったく養われなかったのではないかと……(笑)」

最後は笑い出してしまったアサミさん。もう二度とクズ男には騙されない。男の面倒もみないと言っていたが、本人自身が「3度目のときもそう思っていたので、どうなるかわからないけど」と疑心暗鬼になっていた。
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