パソコンの普及と共に企業にもパソコンが導入され、それに伴って就職の際にはパソコンの経験が広く問われるようになってきました。
特に、世間で事務系・営業系での職種に多く聞かれるMOUS試験(11月よりマイクロソフト・オフィース・スペシャリスト試験に名前が変更されます)と同様に人気が高く、より広い知識を問われるP検についての傾向(特にタイピング)についてご説明しましょう。
<P検の内容4級・3級> |
◆3級
1.パソコン一般知識
2.OS(一つ選択)
Windows 95/98、Windows Me、Windows 2000、Windows XP
3.LAN
4.インターネット
5.情報モラルと情報セキュリティ
6.ワープロ応用(一つ選択) ※実技能力テスト(操作シミュレーション型)含む
Word 97・98、Word 2000、Word 2002、一太郎 10~12
7.表計算応用(一つ選択) ※実技能力テスト(操作シミュレーション型)含む
Excel 97、Excel 2000、Excel 2002、Lotus1-2-3 98・2000
●タイピングテスト(下記より1つ選択)
日本語入力(ローマ字入力)、日本語入力(カナ入力)、英字入力
◆4級
1.パソコン基礎知識
2.OS(一つ選択)
Windows 95/98、Windows Me、Windows 2000、Windows XP
3.インターネット
4.情報モラルと情報セキュリティ
5.ワープロ基礎(一つ選択) ※実技能力テスト(操作シミュレーション型)含む
Word 97・98、Word 2000、Word 2002、一太郎 10~12
6.表計算基礎(一つ選択) ※実技能力テスト(操作シミュレーション型)含む
Excel 97、Excel 2000、Excel 2002、Lotus1-2-3 98・2000
●タイピングテスト(下記より1つ選択)
日本語入力(ローマ字入力)、日本語入力(カナ入力)、英字入力
3級・4級の出題カテゴリを掲載しましたが、3級では7つ、4級では6つのカテゴリを勉強します。MOUS試験の取得後にP検を受験なさるかたが多いようですが、そうすると、Word、Excelは大体できるので残る教科に力を注ぐわけです。必死に覚えればなんとか、クリアできるでしょう。しかし!苦手なかたにとって、なかなかクリアできなかったのが、もう1つのテスト項目となる「タイピング」です。過去にタイピングだけ不合格のために再受験なさるかたを何回も見てきました。
ところが、私のパソコンスクールでも今年、P検2003になってからタイピングの100点満点が続出しているのです。さてその理由は?
<タイピング100点続出の理由とは> |
◆P検2003でのタイピングテスト◆
ローマ字入力・カナ入力・英字入力 ともに、1500文字程度が出題されます。10分間の間に全文字入力できれば、タイピングテストは満点となります。
つまり、何回間違えてもとにかく全文入力できれば満点を取れるのです!
実はP検2002まではタイプミスをすると減点されていました。そのために合格率がかなり悪かったのです。どんなに速く打っていてもミスが多いとその分減点も多く、不合格になることが多いのでした。速く、確実に!ということが要求されていたのですね。
では、今年になってはどうなのでしょう。
100点満点取得者は、4級で5%程度、3級では、10%を超えています。
また、80点以上で99点までですと、4級で10%程度、3級では20%を超えています。(4月1日から7月初旬までのデータ・P検事務局調べ)
ちなみにP検2002でのタイピング100点取得者は、4級3級ともに0.1%に満たないくらいの人数です。
タイピングテストでのミスタイプ減点方式がなくなったことで100点満点を取れる方はかなり多くなった、さらに合格者も多くなったといえるでしょう。
今までタイピングで不合格となり、P検受験をあきらめていたかたは是非トライしてください。(但し、タイピングの練習はちゃんとしてくださいね)