人間関係

21歳年下の女性と「年の差婚」。50半ばで妻と“収入が逆転”、定年後“主夫”になった男性の本音

48歳のときに21歳年下の女性と結婚。独身が長かったので勝手なふるまいも多く、自分のほうが稼いでいるという自負から「妻を下にみる」態度をとっていたこともあった。定年後、立場が逆転し主夫になった彼は「新たな発見」続きだ。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

若い女性と結婚した男性たちは、一緒に人生を歩むうちに何か自分の中に変化を感じるのだろうか。先に老いを意識したとき、妻への思いはどうなるのだろう。
21歳年下の妻を「下に見ていた」と男性は振り返る

21歳年下の妻を「下に見ていた」と男性は振り返る

<目次>

48歳で21歳年下の女性と「年の差婚」

48歳のときに21歳年下の女性と結婚したカズオさん(65歳)。50歳で初めて父親となった。今は15歳の娘と12歳の息子がいる。

「僕はずっと独身でした。仕事でチャレンジし続けたかったから、結婚なんてしなくてもいいと思っていた。でも40代半ばで病気をしましてね、このままずっとひとりでいるのは寂しいなと思うようになったんです」

入院していたときの看護師だったマキさんを好きになり、退院後に食事に誘った。それから付き合い始め、好きだ、結婚してほしいと懇願した。

「彼女、優しい性格なんですよね。受け入れてくれました。一生大事にするからと結婚したものの、当時は独身のころの習慣が抜けなくて、週末、ひとりで出かけたり、平日も連絡せずに遅くなったり。連絡してくれればいいのにと言われて、『男が外に出たら、いつ帰れるかわからないもんだよ』なんて言ったりもしてた」

50歳で父親に、「稼いでる自分」に満足していた

それなりに収入があったから、子どもが生まれると「仕事をやめたって食べていけるじゃないか」と妻に言ったこともある。マキさんは社会と関わっていたいからと、パートで仕事を続けていた。

「家事もほとんどマキ任せでした。あのころは仕事で忙しかったから家事をする時間がなかったのは本当なんですが、まあ、飲みに行ったりもしていましたね。仕事して遊んで、家庭に戻れば子どももいて、充実していると思っていました。でも今思えば、妻はひとりで家事も育児もこなして、外で仕事もしていた。あまり文句を言われた記憶はないんですが、僕が覚えてないだけかもしれません」

それでも彼は「稼いでいる自分」に満足していたし、だから妻子は幸せなはずだと思い込んでいた。

家族には愛情を持っていたつもりだった。ところが、娘は小学校高学年くらいからあまり彼に寄りつかなくなった。そういう年だから気にしないほうがいいと妻は言っていたが、あるときポツリと「年とった父親が嫌なのかもね」とつぶやいた。

>年の差婚の場合、夫の定年後に妻と立場が逆転
 
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