自分にとっては節約になるかもしれませんが、それが相手にとっては不快になったり、自分にとってメリットにならなかったりするケースもあります。この記事ではメルカリでやってはいけない節約を、出品者/購入者両方の視点で解説していきます。
出品者がやってはいけない節約
まずは出品者がやってはいけない節約から見ていきます。■簡易すぎる梱包
メルカリの取引時に出品者が支払うのは、販売価格の10%に当たる販売手数料。送料を負担する場合には、配送料も加わります。思いのほか重くのしかかってくるのが送料ですので、ここを少しでも節約したいと思うもの。
送料を抑えるには、荷物のサイズを小さく、薄くするのが手っ取り早いため、梱包を簡易的にするなど手抜きをする場合もあります。本当はクッション材で包んだ方がいいのに、それを怠ってしまったり。すると、運送時に商品が破損してしまう可能性が出てきます。
仮に問題がなくても、あまりにも簡易的な梱包では受け取った購入者が不快に感じることもあります。「もっと丁寧に梱包してよ!」と思うわけです。そうなるとマイナス評価につながってしまい、今後の取引にも影響が出てしまうかもしれません。
過剰すぎる梱包は不要ですが、あまりにも簡単な梱包はやめましょう。仮に送料が高くなってしまうとしても、丁寧に梱包をして送った方がお互いに気分よく取引を完了できるでしょう。
■10円、20円の値下げを渋ること
メルカリにおける値下げ交渉は、数十円単位で行われることもあります。販売価格が数百円のものに対して発生するケースが多いですが、そこで値下げを渋るのは好ましくないと筆者は考えます。
少しでも高く売りたい気持ちは分かりますが、売るチャンスを逃してしまうからです。もしかしたらその後はなかなか売れずに、結局処分することになるかもしれません(過去、筆者はそうした経験をしました)。
数十円の値下げをすればすぐに売れる。そう考えて、すぐさま購入してもらった方がいいでしょう。その数十円の値下げが、その後もずっと心に残っていることはないと思います。
購入者がやってはいけない節約
続いて、購入者がやってはいけない節約です。■極端な値下げ依頼
少しでも安く買いたいと思うあまり、大幅な値下げを依頼するユーザーもいます。例えば、いきなり「半額にしてください」といった依頼です。
その価格で買えたらとてもお得で、購入側としても大きなメリットがありますが、それは出品者を苛立たせるだけ。自分が出品者の立場だったら、大幅な値下げ依頼が来たらどう思うでしょうか。まずは依頼相手の出品者の気持ちを考える必要があります。値下げの幅は10%を目安にしておくといいでしょう。
■配送方法を変えて販売価格を安くしてもらう
商品のサイズによりますが、メルカリ便よりも普通郵便の方が安く送れる場合があります。例えば、トレーディングカードやコスメなどです。送料を安くできると知っているユーザーが、出品者に配送方法を変えて、その分、販売価格を下げてほしいと依頼することもあります。しかし、そこは節約してはいけない部分ではないでしょうか。
理由は、普通郵便では匿名配送が使えないからです。出品者は個人情報を知られたくないため、メルカリ便を選んでいるとも考えられます。また普通郵便の場合、郵便局の窓口に行って重さや厚さを測ってもらわなければならないケースもあるからです。
郵便局の窓口はコンビニのように24時間営業しているわけではありませんから、時間の都合をつけづらいのです。そのような理由から、販売価格を下げてもらうために配送方法を変更してほしいと依頼するのは、出品者にとって非常に迷惑な話になる可能性があります。
出品者と購入者が互いに、節約や少しでも得することを考えるメルカリでは、思わず節約したくなることもあります。一方で、我慢した方が良かったと後悔することも多いでしょう。あまりケチケチせずにメルカリを楽しみたいものですね。