『おまえの罪を自白しろ』に出演、池田エライザさんにインタビュー!
――『おまえの罪を自白しろ』の脚本を読んだ感想から教えてください。池田エライザさん(以下、池田):麻由美役をやることを念頭に脚本を読んだのですが、自分の娘が誘拐されるということに喪失感を感じて、すごくドキドキしたし、とてもしんどいなと思いました。状況や登場人物の気持ちなどが丁寧に描かれていたので、とても伝わってきたし、麻由美の心の痛みを感じながら読みました。
――子どもが誘拐される母親の気持ちを演技の中でどういう風に落とし込んでいったのでしょうか?
池田:子どもを産んだ経験がないと母性が分からないのではないか……と思われるかもしれませんが、私はそんなことはないと思うんです。私の仕事現場はヘアメイクさんやスタイリストさんなども子ども連れでOKなので、クランクイン前は、スタッフのお子さんと接したり、観察したり、自分の母親を観察したりして、自分の中で“麻由美”を築き上げていきました。
――実際に娘を誘拐された母親を演じてみて、いかがでしたか? 撮影現場でもつらかったですか?
池田:娘を誘拐された母親のつらい気持ちを、映画を見てくださる方にも伝わるレベルにしなくてはいけないと考えました。
娘の柚葉(佐藤恋和)はとてもラブリーな子なので、彼女とは常にコミュニケーションをとりながら、柚葉の部屋、彼女が描いた絵など、柚葉の愛おしい部分を見つけて宝物のように触れて、娘との関係性を作っていきました。思い出を蓄積していく時間は苦ではなかったし、とても楽しい時間でした。
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