人間関係

60歳にして「現役の女」全開の母が疎ましい。夫に色目を使う実母の「正直やりすぎ」な態度(2ページ目)

父亡きあとの母は、60歳を超えていまだ若々しく溌剌(はつらつ)としている。母は女性としての魅力にあふれているタイプ。近所に引越しをしてきて、なにかと家の世話をしてくれているが、夫と妙に仲良くなりすぎている。疑って母を責めることもできず悶々とする日々だ。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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近所に母が引っ越してきたら

折衷案として、夫は「母に近所に越してきてもらえば?」と提案してきた。母はその提案を喜んでいるという。

「3カ月もたたないうちに、母が『サキコの家の近所にマンション買ったわ。家が売れたし』と。素早すぎる対応ですよね。母が購入したマンションは、本当にうちの目と鼻の先。ここまで近くに来なくてもいいのにと思いました」

越してくるやいなや、母はせっせとサキコさんの娘の面倒を見てくれた。基本的には明るくて世話好きなので、たちまち近所の若いママたちが慕ってくれた。それがうれしかったのだろう。サキコさんの自宅が保育園の延長のように子どもだらけになっていたこともある。

「私が残業をして帰ると、家には娘以外に3、4人の子がいたりしました。延長保育になっている子たちがかわいそうだからみんな連れてきた、と。うちだってこれから夕食なんだし、そんなにたくさんの子に食べさせる用意はできないと母に言うと、『子どもに罪はないのよ』って。子どもには罪はないですよ、勝手なことをする母に罪がある。私がひどく怒ったので、その後はそういうことはしなくなりましたが」

コロナ禍で夫婦ともに在宅ワークになった時期、サキコさん夫婦はずっと顔を合わせていること、広いリビングをどちらかが使うかで揉めたこともあって関係がギクシャクしていた。それを察した母は「あなたが私の部屋を使えばいい」とサキコさんに勧めた。

「代わりに母がうちに来て、娘の面倒をみたり昼食を用意してくれたりしたので、私たち夫婦もなんとか関係を修復することができた。それはありがたいと思っていましたよ。だけどその間、母はやけに夫と親しくなったんです」

母が夫を“女”の目で見てはいないか?

夫と母が親しくなるのは悪いことではない。だが、母の夫への態度は少し度を超えていた。

その後、出社するようになってから、母の労をねぎらってみんなで外食したことがあった。

「そのとき、夫の口元についた食べかすを母が指で取ってあげたのを見てしまって。『お母さん、やりすぎ』と私が言うと、夫は『僕は早くに母を亡くしているから、こういうのってうれしいんですよ』って母に笑いかけた。母は夫を、まさに“女”の目で見つめていました。ふたりの間に間違いが起こるとは思っていないけど、そうやって娘の夫を、男として見る母に嫌悪感を抱きましたね」

最近、母は近所のスナックで人気者になっているようだが、夜遅くに夫を呼び出すこともある。「一緒にカラオケしよう」と。夫は「たまには行ってあげないとかわいそうだよ」といいながら出かけていく。

「口では『娘の夫なの』と言いながら、あたかも自分の恋人のように振る舞っているという噂も聞きました。いったいどういうつもりなのと母に言ったこともありますが、『なに勘違いしてるのよ。だけどね、夫に浮気されたくなかったら、あなたが女の魅力でしっかりつかまえておかないとね』なんて嫌味まで言われて……」

幼い頃から母の醸し出す「女のオーラ」が嫌だったのだと、サキコさんは改めて気づいた。だが、母を責めれば責めるほど、自分が卑屈になっているようでそれも悔しい。

「こういう母とどうやっていい距離を作ればいいのか、頭が痛いです」

年齢以上に老け込む親も困るが、元気過ぎる母親もまた、娘の心を混乱させるのかもしれない。
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