古米をおいしく食べる
古米も新米もおいしく最後までいただきたい
新米の季節ですが、古米も、少しお得価格になってまだまだ店頭に並んでいます。古米も廃棄することなく、おいしくいただきたい気持ちは昔から一緒。「おばあちゃんの知恵」にも語り継がれているものがいろいろあります。
そこで今回は古米をおいしくする知恵を集めました。
古米の特徴
古米(こまい)とは昨年以前に収穫されたお米のこと。今年収穫された新米より古いということで昔からこう呼ばれます。
収穫されてから時間がたっているので、いくらかの劣化はありますが、昔と違って今は保存状態がとても良いので、昔ほど差がないものも。
新米との違いは、
- 乾燥が進んでいる(若干硬くて小さめ)
- 香りが少なめ
- 粘りが少なめ
- 古米独特の臭いがすることも
これらをふまえて、おいしくする工夫をします。
ちょっと足す
炊くときに何かをちょっと足すことで、古米の弱点をカバーしてよりおいしくする知恵があります。人気のあるものを見てみましょう。
※量は目安です。お好みで!
- はちみつ(お米2合に小さじ1杯前後)
- 昆布(5センチくらい~)
- 本みりん(お米3合に大さじ1杯~)
- おろし大根
これらは甘み、うまみをプラスするもの。ほんのり甘みが増します。はちみつは風味に特徴のない普通のタイプのほうが食べやすいようです。
ほかのものをブレンドする
同じ銘柄の古米と新米を配合してそれぞれの良さを追求した「ブレンド米」も売られています
- もち米(お米の1割程度)
- ミルキークイーン(基本は古米7:ミルキークイーン3)
- 雑穀
- 豆
もち米を加えると全体が少しもちっとなります。おいしいけれど少しボソボソした食感になりがちな雑穀は、オリーブオイル小さじ1と塩ひとつまみも加えると食べやすくなります。
研ぎ方の工夫
お米を炊くまでにひと工夫することでも変わります。
いつもよりもよく洗うことで、表面に発生した臭いを洗い流すことができます。洗い方は新米同様「やさしく洗う」のが基本。精米技術が進んだ現代のお米は、おばあちゃん時代にやっていた「ざっざっと磨くように」研いでは、割れてしまいます。
お米は3分で給水体制に入るといわれますが、古米は乾燥ぎみなのでもっと早いかも!? 素早く洗ってすぐ水を替えます。さらに2~3回水を替えて、ざるに上げます(研ぎ水が透き通るまで洗う必要はなし)。
通常は研いだ後ざるに上げるか、水を入れた状態で「30分」ほど浸すといいといわれますが、古米は乾燥ぎみなので「1~2時間」くらい浸すほうがいいようです。
乾燥が進んでいるので、ちょっと多めに。また、炊飯器使いの裏技として知られる「冷水を使う」「氷を入れる」ことで、少し時間をかけて炊くとおいしさUP。
一説によると、古米のほうが新米よりも甘みが強いといわれます。工夫しながら最後までおいしくいただきましょう。