衣替えは「一気に!」または「順繰りぽいぽい」で
涼しくなったかなと薄手の服をしまったと思ったらまた暑くて引っ張り出したり……すっきりしませんね!
衣替えがまだという人は、休日を使って一気にやってしまうか、これまでの基本常識に小ワザをちょっと足した順繰り方式で乗りきりましょう!
今すぐやっておきたい「冬物じたく」
いずれにしてもまずやるべきは、冬物を出して、すぐ着られるよう整えておくこと。晩秋に活躍する羽織物だけでなく、温感下着やタイツ、冬靴、冬のバッグ、マフラーや手袋などの小物も全部です。ブーツやバッグなど皮革製品に防水スプレーをするなら、今が一番おすすめ。防汚効果もあるので、この後のお手入れがぐんとラクになります。スプレーは「たっぷりかけてしっかりと乾かす」のが正しい使い方なので、冬直前の今、お天気の良い休日がチャンスです!
衣替えの基本1、2、3
衣替えは一気に! という人は、基本の3ステップで完了させましょう。- 着なくなった夏物衣類を洗濯、お手入れする
- 冬物を出してすぐ着られるようにする
- 夏物衣類を収納する
クローゼットの中身をひとまず全部出して、衣類の整理と一緒に掃除もすれば効率が良いですね。風を通し、仕上げに防虫剤と除湿剤をセットしたら完了。一気に季節が進む感じです。
困惑しがちな秋の衣替えには「順繰りぽいぽい」をプラス
寒暖差の大きい時は、前後のシーズンものを出したり入れたり、また出したりと衣生活が混乱しがちです。そんな時期におすすめなのは、「たぶんもう着ないもの」を入れる「ぽいぽい収納箱」を作ること。今季は完全に使わないと判断した衣類を洗った端から順繰りに入れていき、冬の声が聞こえたら奥へ移動します。もしまた出す羽目になっても、オープンな状態なのでイラっとなったりしません(笑)。
「ぽいぽい収納」の形に決まりはなく、数は一つでも、箱でなく袋でも、置き場所はクローゼットでなくてもOK。季節の変わり目の迷子の居場所を作ってあげることで、知らず知らずのうちに衣替えが終わっているという流れです。
筆者の家で秋や春に登場する「順繰りぽいぽい箱」たち。余裕があればクローゼット内に、なければその脇にセット!
夏物をしまう前の洗濯の注意点
来シーズンを気持ちよくスタートするため、夏物をしまう際の洗濯で気をつけることをおさらいしておきましょう。・汗や皮脂汚れをきちんと落とす
汗や皮脂が残っていると、次シーズンに取り出した時に、襟や袖、背中が黄ばんでいることが。夏物衣類は、酸素系漂白剤に浸け置きしてから洗濯するなど念入りに。特に綿や麻など天然素材は気をつけて。
・食べ物や飲み物の汚れは漂白剤を
食べ物やジュースなどをこぼした跡は、シミの元だけでなく虫食いの元にもなります。漂白剤で部分洗いをしてから洗濯機に入れるなど、きちんと落としましょう。
・シワがつかないように収納する
シワになったまま収納すると、次に出した時にアイロンでも伸ばせないという悲しいことにもなりかねません。シワがつかない干し方をしたり、乾燥機なら終わったらすぐ取り出して戻りジワをつけない(※)ようにしたりするなど気をつけましょう。
※乾燥機やアイロンがけ直後の衣類が熱をもっている時はシワがつきやすいので、気になるものはすぐにハンガーにかけるなどして整える。
・色褪せてしまったなと気づいたら……
次のシーズンから「紫外線の当たる場所に干さない」「漂白剤や蛍光増白剤入りの洗剤を避ける」「洗濯時はネットに入れ衣類同士の摩擦を避ける」ことに気をつけましょう。
「木枯らし1号」「初の小春日和」のアナウンスが最終のタイミング
春の衣替えをゴールデンウィークにする人が増えましたが、秋は? というと、まとまった休みが少ないので決めがたく、流れてしまいがちです。涼しくなったかなと思い始めたら「ぽいぽい収納」活動をしながら最終時期を見極めましょう。しめ切りを意識しておきたいなら、最終は10月下旬以降に気象情報で聞かれる「木枯らし1号」や「シーズン初めての小春日和」のタイミング。本格的な冬が来る前に収納場所へ移動しましょう。なお木枯らし1号はない年もあるので、お気をつけて!