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工場見学の楽しみが詰まった日の出屋製菓「しろえびせんべいファクトリー」。おいしさの秘密は女性パワー!

富山県を代表するお土産の1つである『しろえびせんべい』。しろえびせんべいを製造販売している日の出屋製菓の「しろえびせんべいファクトリー」では、無料で工場見学ができます。今回は「しろえびせんべい」ができあがるまでの工程を見学させてもらいました。

舟本 美子

執筆者:舟本 美子

おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド

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<目次>
工場見学は、一般的には商品の製造ラインを間近で見たり、実際の仕事を体験したりという「学び」と、商品を試食・試飲などの「楽しみ」を同時に味わえます。工場見学は無料で参加できることも多く、お金をたくさん使わなくても楽しめる趣味のひとつとしてもおすすめです。

今回は、富山県を代表するお土産の1つである「しろえびせんべい」の魅力を探るべく、製造工場の「しろえびせんべいファクトリー」(富山県立山町)を取材しました。

 

「しろえびせんべいファクトリー」で「しろえびせんべい」ができあがるまでの工程を見学

「しろえびせんべい」をよく知れば、次はどのようにして作られるかが気になるものです。そんな好奇心を満たすために、工場見学で、実際の製造ラインを間近で見てみましょう。
 
しろえびせんべいを製造販売している日の出屋製菓の「しろえびせんべいファクトリー」(富山県立山町)では、「しろえびせんべい」ができあがるまでの工程を見学できます。

そもそも「しろえびせんべい」の製造ラインの特徴にはどのようなものがあるのでしょうか?

ここでも、「しろえびせんべいファクトリー」横にある「ささら屋 立山本店」(富山県立山町)のストアマネージャーの竹本さんが詳しくお話してくださいました。
 
見学通路からは「しろえびせんべい」の生産ラインを見渡せます

見学通路からは「しろえびせんべい」の生産ラインを見渡せます

工場見学では「しろえびせんべい」のおいしさの秘密を発見!

しろえびせんべいの生産ラインは、ほぼ機械化されていますが、要所・要所で職人技が光ります。
また、職人といえば「すこし頑固なおじさん」をイメージするかもしれませんが、「しろえびせんべいファクトリー」で働いている68名のうち、女性は55名。竹本さん曰く「この工場は、女性パワーなくして語れない」そうです。

実際の「しろえびせんべいファクトリー」での製造工程は、「しろえびせんべい」の生地を作る「生地棟」、おせんべいを焼き上げて味付けする「焙焼棟」、おせんべいを包装する「包装室」の3つがあります。

見学できる作業現場は、「生地棟」と「焙焼棟」です。それぞれの生産ラインを上から見ることができます。まずは、生地棟での8工程を以下に紹介します。

●《生地棟の8工程》のこだわりポイント
【1】洗米(せんまい):立山の伏流水でお米を洗う
【2】浸漬(しんせき):お米に水を含ませる
【3】粉砕:丸粒のお米を8本のローラーで粉にする
【4】計量:粉を量る
【5】蒸練(じょうねり):立山の伏流水を加え、約10分間、蒸気で蒸上げてだんご状にする
【6】錬出し(ねりだし):練り上がった生地を水温15℃のお水で冷やし、しろえびパウダーを入れ、さらに生地にコシを出すため練り上げコシをだす
【7】型抜き:生地を薄く延ばし、丸形、小判形、ハート形などのおせんべいの型に抜く
【8】乾燥:約1時間バンド乾燥機という独自の機械でじっくり乾燥させる

――生地棟は、お米を洗って水を含ませ、生地を作るまでですが、こだわりのポイントはありますか?

竹本さん:一般の方々は、米粉に対し決まった量の水を混ぜれば、同じ生地ができると思っていらっしゃるかもしれません。しかし、素材の状況、気温・湿度なども影響するので、そう単純ではありません。生地を一定のクオリティに保つために、職人は試食したり生地の感触を確かめたりして、その時々に必要な調整を行っています。

――生地作りはおせんべいの要であり、職人技の見どころなんですね。ところで、生地には丸形1枚あたり、どのくらいのお米が使われていますか?

竹本さん:丸形のしろえびせんべい1枚あたりのお米は約200粒です。対して、ごはん茶碗1膳のお米は約3000粒といわれています。

――ということは、しろえびせんべいを15枚食べると、ごはん1膳を食べたことになりますね!?

竹本さん:そうなんです。弊社「おこめぢゃや」で販売しているお団子も、3本食べるとごはん2膳になるので、食べすぎに注意しましょう(笑)。
見学通路からは「しろえびせんべい」の生産ラインを見渡せます

見学通路からは「しろえびせんべい」の生産ラインを見渡せます

●《焙焼棟の2工程》のこだわりポイント
【1】焙焼(ばいしょう):乾燥した後、さらに一晩寝かせた生地を、並べ焼き上げる
【2】味付け:おせんべいと調味料を八角形のドラム型の味付け機に入れ回転させて、味を付ける

――焙焼棟は、乾燥した生地を焼き上げる段階です。ここでのこだわりポイントはどんなことですか?

竹本さん:おせんべいを焼く温度は200~280℃。生地の両面を約3分焼きます。ここでも、職人が季節、気温、湿度を考えながら、温度を調整し焼きます。

――パリッとした食感と香ばしさの裏に職人技ありですね。ところで、しろえびせんべいの1日あたりの生産枚数はどのくらいですか?

竹本さん:丸型の生産枚数は約20万枚です。もし、焼き上げたおせんべい(直径約7cm)を積み上げるとすれば、1万4000mにもなるんですよ。たとえば、東京スカイツリーの高さ634mと比べてみても約22倍以上の高さになるんです!
工場の見学通路には、生産ラインのズーム映像が流されており、細部の作業も確認できます。

工場の見学通路には、生産ラインのズーム映像が流されており、細部の作業も確認できます。

工場の見学通路は、生産ラインの上に位置しており、工場全体を見渡すことができます。さらに、生産ラインの細かな作業は、通路の壁に写し出された映像でも確認できます。

●しろえびせんべいファクトリーのご案内
【見学可能時間】平日の9:00~16:00
土・日・祝は製造が行われていない可能性があります。
【見学所要時間】20分程
【費用】無料
事前予約は必要なく、工場が稼働しているときであれば、いつでも自由に見学できます。
なお、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、工場見学の人数等を制限している場合があります。

工場見学の感想

実際、商品が生産されている工場を、一般消費者に公開するということは、安心安全を直に伝える機会になります。「しろえびせんべいファクトリー」の工場内部はとても整然として、隅々までよく見えるという印象を持ちました。「商品の安心性を実感してもらいたい」という社員の方々の熱意を感じました。

次は、「しろえびせんべいファクトリー」でできる「せんべいの手焼き」体験や、施設内テラス席から見渡せる景色について紹介します
 
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