独身時代は、収入の範囲内で好きなだけお金が使えるので、「お小遣い」という概念があまりないかもしれません。ところがいざ結婚して家族ができると、子どもが生まれたり、マイホーム購入を考えたりと、「貯蓄」の必要性が出てきます。そうした場面で改めて「家族での家計管理」の重要性に気づく人が、けっこう多いのです。では夫のお小遣いはどれくらいが妥当なのでしょうか。データを用いて詳しく解説します。
 

そもそもお小遣いの語源は?

ふだん、何気なく使っている「お小遣い」という言葉。なぜそう呼ぶのでしょうか? そもそもの語源は「小遣銭(こづかいせん)」を略したもので、生活費とは別に買い物や自由に使っていいお金のこと。もともとは子どもに与えるお金のことを指していました。ポケットマネーも同様の意味があるそうです。

 
各家庭のお小遣い事情はどうなっている?

各家庭のお小遣い事情はどうなっている?




家計管理の方法は、各家庭によってそれぞれ。夫または夫婦それぞれの収入から生活費を出し合うという方法もありますが、お互いの収入をオープンにして、支出の状況をしっかり把握しておくことが、将来的にお金を貯めていくためには重要になります。

住居費や食費などの予算を立てるのと同じで、お小遣いも1つの支出項目として割り出しておくことが、家計管理の第一歩といえるのです。

では実際のところ、各家庭のお小遣い事情はどうなっているのでしょうか。
 

夫のお小遣いの平均額は「3万9419円」!

新生銀行が20~50代の会社員男女を対象に調査している「2020年サラリーマンのお小遣い調査」によると、男性会社員のお小遣いの平均額は「3万9419円」という結果が出ています。前年より2672円増え、過去5年間で最も高水準だった2018年と同じ水準まで回復しました。お小遣いがアップした理由は「給料が上がったから」と答えた人が最も多く、中には「副業を始めたから」「投資を始めたから」というものもありました。

なお、女性会社員のお小遣いの平均額は「3万3854円」という結果に。男性よりも約5500円ほど少ない金額となっています。

次に、男女・年代別のお小遣い額平均を見てみましょう。
 
●年代別・会社員のお小遣い額の平均額
     20代   30代    40代    50代
男性  4万1377円 3万7874円 3万6449円 4万1987円
女性  4万391円   3万7113円 2万9793円 2万8327円

 
男性は20代・50代が金額が多く、40代が最も少なくなっています。40代といえば、子どもの教育費やマイホームの購入など、さまざまな出費が重なる時期。そうした事情もあってか、お小遣いに対しては、財布のヒモがぎゅっと固くなるようです。

次に、男性会社員のお小遣い額をライフステージ別に見てみましょう。
 
●ライフステージ別・男性会社員のお小遣い額の平均額
未婚 4万6741円
既婚・子どもなし(共働き)3万6908円
既婚・子どもなし(主婦・無職)3万867円
既婚・子どもあり(共働き)3万2977円
既婚・子どもあり(主婦・無職)3万5965円

 
独身世帯では家計に余裕があるためか、夫のお小遣いが4万円を超えていますが、既婚者はいずれも3万円台となりました。なお子どもいる世帯のうち高校生以下の子どもがいる家庭では、教育費などの負担もあり、お小遣いが少ない傾向が見られます。
 

お小遣いには昼食代や飲み会代なども含まれている

夫のお小遣いが3万9419円だとすると、1日で使える金額はいくらかになるでしょうか。土日を除いた平日22日で算出してみると、1日約1791円となります。その内訳には昼食代や飲み会代、お茶やコーヒー代、趣味のお金も含まれます。

さきほどの新生銀行のデータで見ると、男性会社員の昼食代の平均額は585円。これだけの予算で毎日外食するのは厳しい状況といえるでしょう。そのため、お弁当を持参している人の割合は33.0%で、次いでお弁当を購入する人が25.2%、社員食堂利用が19.3%というデータが出ています。

ちなみに男性会社員の1カ月の外に飲みに行く回数は平均で2.2回。部下がいる年代にもなれば、飲み会でおごる場面も出てくるもの。そのため、お弁当持参でお小遣いを節約しているご家庭も多いのかもしれませんね。
 

お小遣いは家計の10%以内に抑えるのが理想的

データから夫のお小遣い事情を見てみましたが、ご自身の家庭と比べてみていかがでしたか? もちろん、お小遣いの平均額はあくまでアンケート調査の結果なので、収入によって増減が生じるものです。

もし、これから夫のお小遣いを決めるのであれば、多くのファイナンシャルプランナーが推奨しているように、「家計に占めるお小遣いの割合は、夫婦で10%以内」に抑えるのを目安にするといいでしょう。いずれにしても、夫婦できちんと話し合い、納得してお小遣いの金額を決めることが大切です。

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