独身時代は、収入の範囲内で好きなだけお金が使えるので、「お小遣い」という概念があまりないかもしれません。ところがいざ結婚して家族ができると、子どもが生まれたり、マイホーム購入を考えたりと、「貯蓄」の必要性が出てきます。そうした場面で改めて「家族での家計管理」の重要性に気づく人が、けっこう多いのです。では夫のお小遣いはどれくらいが妥当なのでしょうか。データを用いて詳しく解説します。
 

そもそもお小遣いの語源は?

ふだん、何気なく使っている「お小遣い」という言葉。なぜそう呼ぶのでしょうか? そもそもの語源は「小遣銭(こづかいせん)」を略したもので、生活費とは別に買い物や自由に使っていいお金のこと。もともとは子どもに与えるお金のことを指していました。ポケットマネーも同様の意味があるそうです。

 
各家庭のお小遣い事情はどうなっている?

各家庭のお小遣い事情はどうなっている?




家計管理の方法は、各家庭によってそれぞれ。夫または夫婦それぞれの収入から生活費を出し合うという方法もありますが、お互いの収入をオープンにして、支出の状況をしっかり把握しておくことが、将来的にお金を貯めていくためには重要になります。

住居費や食費などの予算を立てるのと同じで、お小遣いも1つの支出項目として割り出しておくことが、家計管理の第一歩といえるのです。

では実際のところ、各家庭のお小遣い事情はどうなっているのでしょうか。
 

夫のお小遣いの平均額は「3万7873円」!

新生銀行が20~50代の会社員男女を対象に調査している「2016年サラリーマンのお小遣い調査」によると、男性会社員のお小遣いの平均額は「3万7873円」という結果が出ています。1979年に調査を開始して以来、3番目に低い金額となりました。2015年の調査とほぼ横ばいの状態で、世の中が好景気と言われている反面、給与は据え置きのままという家庭が多いことを反映した結果となったようです。

ちなみに最もお小遣いが多かったのは、1990年のバブル全盛期でなんと7万7725円。その頃に比べると約半額となっています。なお、女性会社員のお小遣いの平均額は「3万3502円」という結果に。男性よりも約4000円ほど少ない金額となっています。

次に、男女・年代別のお小遣い額平均を見てみましょう。
 
●年代別・会社員のお小遣い額の平均額
     20代   30代    40代    50代
男性  4万879円 3万6846円 3万5670円 3万8113円
女性  3万8220円 3万2515円 3万880円 3万2228円

 
男女ともに20代が一番金額が多く、40代が最も少なくなっています。40代といえば、子どもの教育費やマイホームの購入など、さまざまな出費が重なる時期。そうした事情もあってか、お小遣いに対しては、財布のヒモがぎゅっと固くなるようです。

次に、男性会社員のお小遣い額をライフステージ別に見てみましょう。
 
●ライフステージ別・男性会社員のお小遣い額の平均額
未婚 4万5097円
共働き(既婚・子どもなし)4万2116円
妻専業主婦(既婚・子どもなし)3万1977円
共働き(既婚・子どもあり)3万83円
妻専業主婦(既婚・子どもあり)3万2254円

 
独身世帯や子どものいない共働き夫婦世帯は、家計に余裕があるためか、夫のお小遣いが4万円を超えるという結果に。一方で、子どもがいる世帯や妻が専業主婦の世帯では、お小遣いが3万円台となっています。教育費ほか子育てにかかる費用が家計への負担となっていることがうかがえる結果となっています。
 

お小遣いには昼食代や飲み会代なども含まれている

夫のお小遣いが3万7873円だとすると、1日で使える金額はいくらかになるでしょうか。土日を除いた平日22日で算出してみると、1日約1721円となります。その内訳には昼食代や飲み会代、お茶やコーヒー代、趣味のお金も含まれます。

さきほどの新生銀行のデータで見ると、男性会社員の昼食代の平均額は587円。これだけの予算では、毎日外食するのは厳しい状況といえます。そのため、お弁当を持参している人の割合は34.9%で、次いで社員食堂利用が20.4%、お弁当を購入する人が19.6%というデータが出ています。

ちなみに男性会社員の1カ月の外に飲みに行く回数は平均で2.3回。部下がいる年代にもなれば、飲み会でおごる場面も出てくるもの。そのため、お弁当持参でお小遣いを節約しているご家庭も多いのかもしれませんね。
 

お小遣いは家計の10%以内に抑えるのが理想的

データから夫のお小遣い事情を見てみましたが、ご自身の家庭と比べてみていかがでしたか? もちろん、お小遣いの平均額はあくまでアンケート調査の結果なので、収入によって増減が生じるものです。

もし、これから夫のお小遣いを決めるのであれば、多くのファイナンシャルプランナーが推奨しているように、「家計に占めるお小遣いの割合は、夫婦で10%以内」に抑えるのを目安にするといいでしょう。いずれにしても、夫婦できちんと話し合い、納得してお小遣いの金額を決めることが大切です。
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