褒めることで隠していた本当のことなどすぐにバレるのに……
夫の言葉に最近イラッとする
「うちの夫、他人に対して『うちの嫁』って言うんですよ。以前はどう言っていたのか記憶がないんですが、最近、妙に気になって……」そう言うのは、アリサさん(39歳)だ。結婚して9年、8歳のひとり娘がいる。関西出身の男友だちが「うちの嫁」と言うのは聞いていたが、夫が実際、他者にそう言っているのを聞いたのは1年ほど前だった。
「共働きだし、保育園に二人そろって行くことはあまりなかったし、夫が私をどう言っているかなんて気にしたことがなかったんだと思う。去年、娘が小学校に入ってから、行事などでときどき学校に一緒に行くことがあって、顔見知りの他の親も増えてきた。それで夫が『うちの嫁は』と言うのが気になるようになったんだと思います」
他の男性たちは、「この子のママが」とか「うちの妻が」とか言っている。中には「連れ合いが」と多少古風な人たちもいる。
「アホな夫」だと思った発言
「夫は基本的に他人の前でも私を褒めるんですよ。ほかのおかあさんが、『ふたりともフルタイムなんでしょ。大変ね』と声をかけてくれたときは『家事も育児も完璧にやってます。ほんと、嫁の鏡なんですよ』って。アホな夫だと思いました(笑)。だって自分が家事も育児もろくにやらないと言っているようなもの。あげく、嫁の鏡って何よと。私は別に嫁の鏡になりたいわけでもないし、なっているわけでもない。そもそもそんなふうに祭りあげておけばいいと思っていること自体が間違ってる」ムッとしたアリサさん、「自分が家事育児をやってないと暴露してるんだね」と嫌味を言った。夫はモゴモゴと言い訳していたが、「オレはアリサが完璧であることに誇りをもってるし、いつでも尊敬してるんだよ。どうして不機嫌になるのかわからない」と駄々をこね出した。
「そういうところだよと言ってやりました。自分がやってないのがわかっているなら、下手にゴマをするようなことを言わずに、家事育児をやる姿勢を見せろと」
夫は「アリサは怖い」とつぶやいていたという。
>私の両親にはいい顔をしていたのに