貯蓄

1000万円以上貯めている20代~60代はどれくらい?【2023年更新】

これまで「1000万円以上貯めている人」の傾向についてさまざまな角度からお伝えしてきました。では、実際に1000万円以上貯めている人は、どれくらいの割合でいるのでしょうか。最新データで、一人暮らし、二人以上世帯、それぞれ年代別の割合をお伝えします【2023年更新】。

西山 美紀

執筆者:西山 美紀

貯蓄ガイド

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貯蓄1000万円以上ある人は、どれくらい?

自分の周りの人が、いったいどれくらいの貯蓄があるかは、なかなかわからないもの。実際に、「1000万円以上貯めている人」はどれくらいいるのか、データで見ていきましょう。
 
金融広報中央委員会が発表した「家計の金融行動に関する世論調査」(2022年)の[単身世帯調査]と[二人以上世帯調査]のデータから、20代~60代の一人暮らし、二人以上世帯それぞれのケース別に、ガイドが計算してみました。
 
ご自分の年代のところを中心に、ぜひチェックしてみてください。
 
※当記事の「貯蓄」とは、「金融資産」全体のことをさします。また、例えば翌日のカード引き落とし代など、日常的に使うために一時的に貯めているお金ではなく、将来のために備えている貯蓄や運用のためのお金をここでは「貯蓄」とします。
 
あなたと同じ年代で、1000万円以上貯めている人の割合は?

あなたと同じ年代で、1000万円以上貯めている人の割合は?

 

一人暮らしの人のうち、30代13.3%、40代は20.1%

一人暮らしの人のうち、20代~60代まで、貯蓄が1000万円以上あると答えた人の割合は以下のようになっています(データより、ガイド西山が計算)。
  
●20代……2.4%(前年2.8%)
●30代……13.3%(前年10.9%)
●40代……20.1%(前年20.3%)
●50代……22.7%(前年24.2%)
●60代……33.9%(前年36.7%)
 
一人暮らしの20代の人で、貯蓄1000万円以上という人は2%台とわずかな割合ですが、30代になると1割を超えます。「10人に1人の割合」と考えると、意外と多いと感じるのではないでしょうか。
 
40代、50代になると割合はさらに増えて、4、5人に1人くらいの割合、60代になると、3人に1人くらいになります。
 
前年の割合と比べると、やや減っている印象です。コロナ禍が落ちついてきて、外食やお出かけ、旅行などの機会が増え、支出もその分増えているのかもしれません。また、完全リモートワークだった人も、出社や外出の機会が増え、その分、支出も増えている可能性もあります。
 

二人以上世帯の人のうち、30代は16.2%、40代は21.3%

では、二人以上の世帯の場合はどうでしょうか。20代~60代まで、貯蓄が1000万円以上あると答えた人の割合は以下のようになっています(データより、ガイド西山が計算)。
 
●20代……3.5%(前年8.2%)
●30代……16.2%(前年17.3%)
●40代……21.3%(前年23.9%)
●50代……32.8%(前年33.2%)
●60代……43.3%(前年44.1%)
  
二人以上の世帯でも一人暮らしと同様に、やはり年代とともに割合が上がっています。こちらも前年と比べると、やや減っている印象です。

先ほどと同じく、コロナ禍が落ちついてくることでの支出アップが影響していると思われます。家族で外出が増えれば、それだけ外食の機会も増え、家族が多い分、支出も多くなるでしょう。
 

共働き世帯の方が、一人暮らし世帯よりも「1000万円以上貯蓄」の割合が多め

同じ年代で比べてみると、二人以上の世帯の方が、一人暮らしの人よりも1000万円以上の貯蓄がある人の割合が、どの年代でも多いという結果でした。共働きなどで収入が多い可能性も考えられますし、子どもがいれば、将来の教育費として貯蓄を意識する家庭が増えているのではと推察されます。
 
ただ、二人以上世帯の方のなかには「我が家は1000万円なんて、わが家はそんなに貯められていない……」と、データに驚いた方もいるでしょう。
 
二人以上世帯には、夫婦で収入があるほか、夫(または妻)だけが働いているなど、実にさまざまだと思います。

実家の援助がある人ない人、子どもがいる人いない人、住宅ローンがある人、勤務先の住宅手当がある人などなど、趣味にお金がかかる人かからない人など、支出については千差万別です。

夫婦共働きで世帯収入が高くても、高い住宅を購入して多額の住宅ローンがあったり、子どもの教育にたくさん費用をかけていたり、ちょこちょこした支出がかさんでいたりと、思ったよりも貯蓄が増えないケースもよく見られます。

一人暮らしの人は、家計がシンプルですが、二人以上になると、お金の入り口も出口もどんどん増えますので、要注意です。

ある日「もっとお金が貯まっているかと思った!」と、家族全員が青ざめる場面もよくありますので、みんなでお金について話し合いながら、貯蓄計画を進めていきたいですね。
 

自分が将来やりたいことを基準に、貯蓄計画を立てよう

今回は参考情報として、1000万円以上貯めている人の年代別の割合をお伝えしました。さて、あなたの年代では、いかがでしたでしょうか。
 
以前の記事、『「1000万円貯めている人」は友達に話しているか?』でもお伝えしましたが、貯蓄額について、よほどの仲でない限り、知人、友人には話さないものです。「お金が全然ない!」といっている友人が、実は1000万円以上持っているケースも十分ありえるかもしれません。
 
「みんなもお金ないみたいだし…」などと周りの声を基準にするのはやめましょう。ぜひ、自分や家族が考えている将来の目標や夢を基準にして、貯蓄計画を立てていきたいですね。


 
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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