Q. 昼寝は何分くらい眠るのが最適ですか?
昼寝は何分くらいが効果的?
ビジネスの場にも「パワーナップ」という言葉があるように、昼寝は心身の健康を守るだけでなく、作業効率を高める効果もあります。最適な昼寝の長さはどれくらいか、解説します。
「Q. 午後の眠気が強く、作業効率が落ちがちです。昼寝として少し眠る場合、どれくらいの時間寝るのが最適なのでしょうか?」
A. 昼寝に最適な時間の長さは、平日20~30分、休日1時間半程度です
睡眠不足が常態化している現代人にとって、健康を維持するためには、昼寝は不可欠なものと考えるべきです。特に夏は、暑い昼間の時間帯は涼しいところで心身を休めることが、個人の健康にとっても社会全体にとっても有益です。では、最適な昼寝の時間はどれくらいでしょうか? 諸説ありますが、私は診療の場でも、平日20~30分、休日1時間半の昼寝をおすすめしています。
平日は昼ご飯を食べて、コーヒーやお茶などでカフェインをとってから、若い人で20分、高齢者で30分以内の昼寝をします。長く眠りすぎると目覚めが悪くなり、眠気がいつまでも続いてしまうので、短時間にとどめましょう。昼寝の前にカフェインをとっておくことで、起きた後の眠気が早くなくなります。
休日は1時間半ほどゆっくり眠りましょう。睡眠の周期1回分が1時間半ですので、目覚めやすい時間です。短い時間の昼寝は椅子に座ったまま眠った方が良いのですが、長く眠る場合は横になったほうが体への負担がかからず楽です。夕方などの遅めの時間帯まで眠ってしまうと夜間の睡眠に悪影響が出ますので、遅くとも午後3時には起きるようにするとよいでしょう。