Q. 睡眠不足になると、なぜ肌荒れするのでしょうか?
寝不足が見た目にも影響? 睡眠不足で肌荒れしやすくなるのはなぜでしょうか
睡眠不足は心身の不調を招きますが、長期的な健康への影響はもちろん、肌の調子などが気になる方もいるようです。なぜ睡眠が足りないと、肌にまで影響が及ぶのか、わかりやすく解説します。
Q. 「寝不足だと肌の調子が悪くなります。ニキビやくすみが目立ったり、肌荒れしたりするのはなぜでしょうか? 眠らないことと肌の状態には、どのような関係があるのですか?」
A. 健康な肌は、免疫システムのはたらきによって守られているからです
睡眠不足だと肌荒れがひどくなるのは本当です。ごく簡単に説明すると「睡眠不足により、免疫力が低下するから」です。「Q. 『眠らないと風邪をひきやすくなる』って本当?」でも詳しく解説しましたが、一般的に言われている「免疫力の低下」というものは、免疫機能をになう白血球がエネルギー不足になってしまうことで、十分なはたらきができなくなった状態を指します。寝不足の状態では、体内のエネルギーがしっかり回復できず、白血球のはたらきも悪くなってしまいます。肌は常に外部環境に晒されているため、トラブルが起きやすい部分です。さまざまなダメージを回避したり修復したりするために、肌と免疫システムには深い関係があります。睡眠をとらないと、この免疫システムがうまくはたらかず、肌荒れなどのトラブルが起きやすくなるのはそのためです。しっかり休んで免疫システムがしっかりはたらくようにしてあげれば、改善が見込めます。
また、睡眠中は、代謝をコントロールする「成長ホルモン」の分泌が高まり、健康な皮膚を作ったり、傷の治りを促してくれます。「成長ホルモン」と言うと、子どもが成長するのに必要なものというイメージが強いかもしれませんが、大人においても体全体の代謝を調節する重要な役割を担っているのです。
高額な化粧品などを使うよりも、まずはしっかり睡眠をとることが、お肌の健康には大切です。