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「留学」は自立するための最良の方法だ(2ページ目)

留学して「語学力」をつけたいとは誰もが思うことですが、それだけでなく、ビジネスパーソンとして必要な「自立度」を得る最適な方法が留学と言えます。

豊田 圭一

執筆者:豊田 圭一

留学ガイド

市場価値測定テスト
市場価値測定研究所が作成したビジネスパーソンとしての市場価値を測るテスト
ガイド:留学をすることで、どのようなビジネスの能力がつくと考えられますか?

藤田さん:海外で生活することで、情報収集能力、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、異文化適応能力などは自然に醸成されると思います。

仕事柄、高業績者のコンピテンシー(行動特性)分析等で、企業で活躍している方々の人事データを見る機会も多いのですが、留学経験のあるビジネスパーソンが社内で評価されているケースは比較的多いと思います。

おそらく、語学力や異文化への適応力だけでなく、自主的に物事を進めていくことや、きちんと相手に考えを伝えることが習慣的に身についてくるのでしょうね。そして、このような人材はこれからは引く手あまただと言えます。

私自身も留学は今までのキャリアを考える上でも大きな転機・節目となっており、ものの考え方や生活習慣に至るまで、良い意味で自己変容出来たと考えています。環境が異なることで、今までの違う価値観に触れ、多様性を認め合うということも効用と言えます。

これからの組織はプロジェクトチームに象徴されるように、ネットワーク型組織に変っていきます。ネットワークは、個々が自立し、リーダー及び個々のメンバーが有機的に連帯することで成立しますから、自ら問題を発見・発信し、主体的・創造的に解決していくような人材が求められるというわけです。ネットワーク社会において、自立度を強化する最適な方法として、留学というものを位置付けてみてはどうかなと思うのです。

ガイド:これから留学する方へのアドバイスをいただけますか?

藤田さん:そうですね。海外に行くと私たちは当然日本人として見られる訳で、日本に対する質問を受けることが多くなります。その際に、歴史や文化のことに疎いと的確に答えられません。自国を愛し、自国の良さをきちんと伝えることは往々にして外国人から信頼感を得られるものでし、日本の良い文化や生活習慣はどんどん留学生が媒体として諸外国に伝えるべきだと思っていますので、それらの勉強を事前にしておくことは大切だと思います。

ダイバーシティー(多様性)はこれからの社会を生きるためのキーワードです。企業組織内でも国籍、性別、年齢等、訳隔てなく共生していくことが益々求められます。ほぼ単一民族で構成されている日本は海外との接点が物理的に少なく、その意味で留学は格好の方法論ではないでしょうか。

ガイド:ありがとうございました。

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