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留学するアメリカの大学の選び方

大学留学するんだったら、自分の条件に合う大学を探したい! でも、たくさんある学校の中からどうやって大学を絞り込むの? そんな方に学校絞込みのポイントを解説します。

豊田 圭一

執筆者:豊田 圭一

留学ガイド

大学ってどうやって選んだらいいのでしょうか。イギリスやカナダ、オーストラリアの大学数はそれほど多くありませんが、大学留学の進学先として一番人気のあるアメリカには4年制大学だけでなんと2,500校以上、2年制大学も合わせると全部で4,000校以上もの大学が存在します。そんな中からどうやったら、自分にピッタリの大学を選べるんでしょうか?

アイビーリーグ8大学

アメリカの大学ってどうやって選ぶの?
貴重な時間とお金をかけて大学留学をするのですから、日本の大学を選ぶような視点で、自分なりにしっかりと調べて納得のいく大学選びをしてほしいと思います!
ところで、皆さんはアメリカの大学を何校くらい知っていますか? 例えば、アイビーリーグ(Ivy League)と呼ばれる名門私立8大学の何校をご存知ですか? ハーバードやコロンビアは知っていてもそれ以外は「?」といった方も多いのではないかと思います。ちなみに、それ以外はプリンストン、イェール、コーネル、ペンシルベニア、ダートマス、ブラウンなのですが、ダートマスやブラウンなどは知らない人も多いのではないでしょうか。

ハーバード大学 (Harvard University)
コロンビア大学 (Columbia University)
プリンストン大学 (Princeton University)
イェール大学 (Yale University)
コーネル大学 (Cornell University)
ペンシルバニア大学 (University of Pennsylvania)
ダートマス大学 (Dartmouth College)
ブラウン大学 (Brown University)

州の名前がついている大学

アリゾナ州立大学
アリゾナ州立大学は全米有数の大きな州立大学
逆に、州の名前を聞いたことがあるから、何となく知ってるような気がするという大学もあると思います。例えば、カンザス大学とかアリゾナ州立大学とか聞くと、大学自体を知っているかどうかはともかく、州の名前を知っているので、「あ~、あそこらへんの大学ね。何となく分かります。」といった感じです。もちろん、州の名前がついているUniversity of ○○(州名)や○○(州名)State Universityという大学は州立大学の中ではレベルの高い大学が多いですから、進学先としては悪い選択肢ではありません。

でも、アイビーリーグのようなトップレベルの大学の中にも知らない学校があれば、州の名前がついていることで知った気になっている大学もあるなど、自分の感覚だけに頼るのはちょっと考え物です。また、総合大学は大学の総合評価以上に、専攻によって、「この専攻だったらこの大学」というものがありますので、「私はこれがしたいから、この大学を選びました。」というような選び方をするのがよいと思います。

留学生が大学を選ぶ場合の視点

ただ、留学生の場合は、日本を離れ、環境も考え方も習慣も言語も違う海外で生活をします。そのため、留学生の受入体制が整っている大学を選択したいですし、英語力が足りなければまずは英語を勉強できるコースを持っている大学がよいでしょうし、また、治安のことも考えると、大学周辺の環境も重要になってきます。

では、どのようなポイントで大学を絞っていけば良いでしょうか。細かく分けるとたくさんのポイントがあるのですが、ここでは7つに絞ってみました。

大学を絞るポイント1:専攻(Major)

自分の勉強したい専攻がない大学を選ぶわけありませんよね!

大学を絞るポイント2:ロケーション

UCLAは全米トップクラスの総合大学
こんなキャンパスで勉強したい!
ロケーションは重要です。大学では1~4年という長い期間を過ごしますから、留学先の地域は第二の故郷とも言える場所になるはずです。また、都市部、郊外、田舎で環境は大きく異なりますから、そこで過ごす学生生活も全く違ってきます。もちろん、治安も重要なポイントです。

専攻によってはロケーションそのものが重要になってくるところもあります。例えば、ファッション関係の勉強だったらニューヨークだとか、海洋学だったら海の近くだとか、国際関係学だったら首都ワシントンDCの近くだとか、映画学だったらロスアンゼルスやニューヨークといった感じです。

大学を絞るポイント3:ランキング(レベル)

様々なランキングがありますが、よく知られているものはU.S.News & World Reportの大学ランキングAmerica's Best Collegesです。ランキングが高い大学には優秀な教授がいますし、また、質の高い学生も集まってきます。ランキングがすべてではないですが、選択する際の一つの指標にはなります。

大学を絞るポイント4:費用

留学で一番重要なものは費用です。自分の予算以上の留学はできませんから、大学を選択する際も、授業料や滞在費などが予算内で収まるように選ばなければなりません。

大学を絞るポイント5:出願条件

出願する際に何が必要になるかという条件です。留学生にとって必須の試験TOEFL、そして、トップレベルの多くの総合大学(学部課程)が要求しているSATやACT、大学院に入る際に要求されるGREやGMAT、LSATなど、出願する際に提出しなければいけないテストのスコアがある程度取れなければ出願することができません。

大学を絞るポイント6:留学生の受入体制や英語コース

多くの大学にはInternational Student Officeと呼ばれる部署があり、留学生をサポートするアドバイザーを置いていますが、こういった部署がない大学は留学生へのサポートが充実していない可能性があります。

また、大学にESL(英語コース)があれば、英語力の足りない学生はまずは英語の勉強からスタートすることができます。

大学を絞るポイント7:滞在先

総合大学の多くは学生寮を持っていますが、学生寮がない場合、大学や大学が提携するホームステイ手配業者がホストファミリーを手配してくれる場合もあれば、滞在先の手配は全くしてくれない学校もあるので、その点も予め確認しておく必要があります。

海外生活経験がない方は、現地に行ってすぐにアパートの契約をするなんてことは難しいでしょうから、まずは大学が滞在先を確保してくれるということを条件に学校を絞り込む必要があります。

以上のようなポイントで大きく絞っていった後は、学校のウェブサイトやカタログなどで、専攻・コースの内容を細かくチェックしていきます。同じ専攻でもフォーカスしている点が異なる場合も多いですし、内容を比較していくと意外と違いが見えてくるものです。そのあたりはいずれまた詳しく説明していきたいと思います!
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