離婚

才賀紀左衛門と事実婚妻のトラブルに学ぶ、「子どもっぽい夫」への“唯一”効果的な処方とは?

格闘家でタレントの才賀紀左衛門さんと事実婚パートナー間の夫婦トラブルが連日話題になっています。のべ3万5000件以上の相談にのってきた夫婦問題研究家の岡野あつこが、子育て中に深刻化しやすい夫婦間トラブルについて解説します。

岡野 あつこ

執筆者:岡野 あつこ

離婚ガイド

才賀紀左衛門さんの別居騒動が話題に

格闘家でタレントの才賀紀左衛門さん(34歳)と、事実婚の妻でブロガーのえりさん(33歳)間の夫婦トラブルが連日のようにニュースになっています。

才賀さんは2014年にタレントのあびる優さん(37歳)と結婚、子どもが誕生したものの2019年に離婚。離婚後も二人の間では子育てをめぐって揉めていることが報道されていました。
イクメンぶる夫に、妻はなぜキレるのでしょう

イクメンぶる夫に、妻たちはなぜキレるのでしょう

2022年に『才賀家の映えない日常』というブログをスタートしたえりさんは同年、才賀さんとの子どもを出産。育児に奮闘している様子が話題になっていました。

ところが、最近になって才賀さんとえりさんが別居したとのこと。「わたし1人で育てたほうがいい気がしてならない」「息子のおかげで胃に穴が開かずに済んだ」などとコメントし、息子への思いの背後に潜む、才賀さんによる家事や育児への非協力ぶりを匂わせていました。

一方、別居報道後の才賀さんのほうも「お互い言いたいことあるけど素直に家事の大変さは改めて痛感していますね」とブログにて心境と吐露。ちなみに現在のえりさんのブログのタイトルからは、「才賀家」の文言が外され、『映えない日常』に変わっています。

以前、前妻との子どもの子育てに関してのインタビューでは、「子育てに男も女もない」「紀左衛門でもできるんだから『俺もできるわ』って思ってくれる男性が1人でもいたらいいなと思っています」などと語っていた才賀さん。イクメン風のスタンスをとっていたにもかかわらず、今回のことでは物議をかもしているようです。

「偽イクメン」に妻たちがキレる理由

一般的にも、「偽イクメン」や「イクメン気取り」の夫は、妻とトラブルを起こしがちな印象を受けます。とくに、第一子の子育ての時期は経験が浅く妻にも余裕がないため、頼りにならない夫に対するイライラはピークに達し、離婚問題にまで発展するケースも珍しくありません。「何もできないならイクメンを気取らないでほしい」「自分でイクメンという割にやることが雑すぎて、かえって手間が増えて腹が立つ」という妻の本音も聞こえてきます。

こうした夫婦間トラブルを引きおこす「偽イクメン」や「イクメン気取り」の夫の共通点として「子どもっぽい」という特徴が挙げられます。

トラブルを呼ぶ?「子どもっぽい」夫の共通点

子どもっぽさが抜けきらない夫は、結婚するときに「愛されたい」「かまってほしい」という自分の気持ちを最優先するもの。したがって、妻には、自分の「愛されたい」「かまってほしい」という欲求を満たしてくれるような優しくてしっかり者の女性を選ぶ傾向があります。

ですが、いざ子どもが誕生してみると、妻は大人である夫ではなく、手のかかる子どもへとお世話の対象がシフトしていくのは当然のこと。妻は「大人なのだから、自分のことくらい自分でするのが当たり前」「父親として自立すべき」と考えるため、夫の「愛されたい」「かまってほしい」という欲求を、「私に甘えないでほしい!」と突っぱねたくなるのです。

そんな妻の態度について、「あんなに優しかった妻なのに、子どもが生まれてから変わってしまった……」ととらえるのが子どもっぽい夫です。そして、子どもが誕生する前は張り切ってイクメンになるつもりでいた気持ちも育児の大変さにすっかりしぼんでしまい、「どうしてもっと僕のことを妻は愛してくれないんだ」「なぜ前みたいに、かまってもらえないのだろう」と、スネてしまうのです。家事や育児に非協力的になるのも、スネた結果といえるでしょう。

「子どもっぽい夫」への効果的な処方

そんな子どもっぽい夫への効果的な処方は、「優しく、おだてる」の一択しかありません。イラ立つ気持ちを抑えて、今まで以上に夫に愛情を注いでいるフリだけでもすること。そして少しずつ父親の自覚を持たせていくよう、上手に誘導していくのが妻の腕のみせどころです。そのためには、「忙しいのに、そんなことまでやってくれてありがとう。すごく助かっちゃう♪」「さすがはイクメンパパ。私だったらそこまでできないかも♪」「たまには子どもを預けて二人だけで美味しいものを食べに行こうね♪」といった、歯の浮くような甘い言葉も「道具」や「武器」の感覚で使いこなしましょう。

夫の気分をよくすることは、夫のためではありません。あくまでも、自分の家事や育児が楽になるため、自分がイライラしなくて済むためだと思って賢く振る舞うことをおすすめします。
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