相手の名前をど忘れしてどうしても出てこない……。なるべく失礼のない聞き出し方は?
ネオマーケティングの調査(※)によると、物忘れの経験がある人は80.2%、20代でも約7割に物忘れの経験があるようです。最近見知った人や物の名前を思い出せないのは全体で26.3%となっていました。皆さんも、物の名前や人の名前を忘れた経験があるのではないでしょうか。
オンラインでしか面識がなかった人と、対面で会う機会も増えつつある今。相手の名前を思い出せなかった場合の対処はどうすればいいのでしょうか。
名前を思い出せなくてピンチ! 困ったときの質問テクニック
名前を忘れてしまったとき、皆さんはどうしているでしょうか。ストレートに忘れてしまったことを伝える人もいますが、それでは自分の評価が下がるだけでなく「どうせ大事にされていないんだろう」と思われてしまうなど、相手を傷つけてしまう可能性もあります。決して軽んじているわけではない相手に、失礼なく名前を聞き出したい。そんなときは以下の3ステップを入れ込んだ名前ネタの雑談をしてみてください。スムーズに相手に名乗ってもらうことができます。
■名前を聞き出したいときの雑談 3つのステップ
- 「名前」を聞く
- 「下の名前です」と言う
- なぜ下の名前を聞いたのか理由を話す
どのようにすればいいのか、具体例で確認しておきましょう。
例)
「先日、久々に学生時代の友達と話してちょっとびっくりしたんです。あ、そういえば、お名前はなんでしたっけ」
「えっ、山田ですけど」
「いや、下の名前はなんだったかなと。学生時代の友達の名前が『かずひろ』なんですけど、再婚した奥さんに『ひろくん』って呼ばれてるって言うんですよ。普通は『かずくん』じゃないかと思うんですけど、理由を聞いたら前の奥さんとは違う呼び方がよかったそうで。でも名前の下半分のほうで呼ぶって、ちょっと珍しいですよね」
「なるほど。私は下の名前が孝仁(たかひと)なんですけど確かに『ひとくん』で呼ばれたことはないですねぇ」
雑談の中にこのような名前ネタを入れ込めば、失礼なく相手の名前を確認することができます。自分の評価が下がるのは気にしないという人もいると思いますが、相手の自尊心を傷つけないためにも覚えておくと便利です。
ズバリ相手に聞くときは「失礼さを和らげるフレーズ」を使う
どうしても名前を思い出せないけれど、打ち合わせの最中など雑談ができる雰囲気でもない場合もあると思います。そんなときには、ストレートに相手の名前を聞いてしまうというのもアリです。ただし「自分は存在感が薄いんだな」「重んじられてないんだな」といった印象にならないように、失礼さを和らげるフレーズを一緒に使ってください。具体的には、名前を確認する前に以下の3つを入れ込んだフレーズを使うのがおすすめです。
- 名前を忘れたのは自分の体調などの問題である
- あなたを軽んじているわけではない
- 記憶力が低下していることを恥ずかしく思っている
具体例を見てみましょう。
例)
「最近ど忘れが多くて……。こんな大事な人の名前を忘れてしまうのは相当恥ずかしいのですが、お名前をもう一度聞いてもいいですか」
ほんの少しの違いですが、相手を不快にさせるリスクを減らすことができます。ストレートに聞かなければならないケースで使ってみてください。
人の名前を覚えられるようにするには
オンラインミーティングに限らず、人の名前を覚えやすくするためには、相手の名前を呼ぶことがおすすめです。相手が名乗ったらすぐに、会話の中で「〇〇さんはどう思われますか」「〇〇さん、先日はありがとうございました」など、なるべく早いタイミングで名前を複数回呼ぶようにして覚えてしまいましょう。名前を呼ぶことは、こちらが相手の名前を覚えやすくなるだけでなく、好印象を持ってもらえる効果も期待できるので習慣にするといいでしょう。特に、一度名前を忘れてしまって確認した場合は、二度と忘れないよう名前を呼び、帰ってすぐにメモをとるなど再発防止に努めてください。
<参考>
※:プレスリリース