「まるきん温泉」のセットが僕を悟朗にしてくれた!
――銭湯のセットも素晴らしかったですね。濱田:「まるきん温泉」のセットは隅々まで作り込まれていて、本当にすごかったです。共演の戸田恵子さん、寺島進さんたちが「まるきん温泉」に来るシーンでは、「うちの銭湯、すごいでしょう」とか「本当にお湯が出るんですよ」とか自慢していました(笑)。自然と「いらっしゃいませ」という気持ちになれましたし、あの銭湯のセットが僕を悟朗にしてくれたといっても過言ではないです。 ――自由奔放なお兄さんの史朗役は生田斗真さん、「まるきん温泉」の看板娘のいづみ役は橋本環奈さん。おふたりとの共演はいかがでしたか?
濱田:斗真さん自身は、本当に優しさがあふれているお兄ちゃんです。僕はひとりっ子で、割とワガママに育ってきたので(笑)、ひとりっ子らしさ全開で斗真さんにぶつかり、しっかり受け止めてもらいました。現場でも本当にお兄ちゃんでしたね。 環奈ちゃんが演じるいづみは、サッカーに例えるとゴールキーパー的な存在です。僕たち兄弟やお客さんたちがワイワイやっているのを、番台から見守ってくれる女の子。本当にチャキチャキよく働いて、まさに「まるきん温泉」の看板娘ですが、銭湯に来るお客さんの年齢層が高めなので、あの中に環奈ちゃんがいると、時々赤ちゃんみたいに見えたりしました(笑)。 でも、いづみちゃんはしっかり者だから、史朗と悟朗と3人でいるとツッコミ的なポジション。いつの間にか僕たち兄弟はいづみちゃんに頼っていました。そんなキャラクターを演じられるのは環奈ちゃんしかいないし、本当に適役だと思います。
――ちなみに濱田さんは「まるきん温泉」のような銭湯は行かれますか?
濱田:麻布十番温泉へは子どもの頃に友達とよく行っていました。大人の男性に囲まれて、中には背中にきれいな柄のある方もいましたが(笑)。みなさん優しくて、いろいろ教えていただくことも多かったです。
体を洗う時は、せっけんの泡を隣に人に飛ばさないように注意するとか、人のいる時は、銭湯の床で滑って遊んだりしてはダメだぞ!とか、マナーを教わりました。「まるきん温泉」のセットを見た時、麻布十番温泉を思い出しましたね。
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