人間関係

結婚10年、家ではやさしい妻が“名物”クレーマーだと知り…43歳夫が語った“やらかし”実話

たとえ夫婦でも家族でも、その人となりをすべて知っているとは限らない。これは、ふとした日常のなかで妻があちこちでトラブルを巻き起こすクレーマーだったことを知った男性の体験談だ。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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長く一緒に暮らしてきたとしても、配偶者のことを何もかも知っているわけではない。

だが想像以上に、自分の知っている相手と、新たに知った相手との間にギャップがあれば、「これまでの生活は何だったのか」と思うだろう。ショックを受けて相手との関係にひびが入ることになるのか、もう一度関係を前向きに見直すか。夫婦としての岐路に立たされたといえるのかもしれない。
 

妻は「おとなしいタイプ」だと思っていた

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3歳年下の女性と結婚して10年たつタクトさん(43歳)。8歳と5歳の子がいる。妻はパートで仕事をしているので、タクトさんもなるべく家事育児を率先してやるようにしてきた。

「週末と平日1日、少なくとも週3日は僕が料理を作っているし、洗濯もしています。妻がストレスをためると家庭はどうしても雰囲気が悪くなるので、いつでも妻が明るく楽しく過ごせるように、僕も頑張ってきたつもりなんですけどね……」

子どもたちが小さいころ、彼はふたりを連れて日曜日によく出かけた。妻がひとりで羽を伸ばせるようにという配慮からだ。それを同僚女性に話したところ、「うちの夫はまったくそんなことをしてくれない。説教してほしい」と言われたこともある。

「いい夫かどうかはわかりませんが、少なくとも僕は気遣いしてきたと自信を持って言える。そして僕自身は、それに応えて明るくふるまってくれた妻に感謝もしてきました。僕は妻のことが大好きだったんですよ」

それなのに……と彼は苦しそうに話を続けた。

「最近、いろいろなところから妻に対する噂を立て続けに聞いたんです。最初は子どもが通っている歯医者から。僕も治療の必要があって、その歯科医に行ったら、受付の女性が『奥様、大丈夫でしたか』と言う。どういう意味かわからず、曖昧にうなずいていたら、帰りにまた『奥様によろしく』と言われた。なんだかおかしな雰囲気だったので詳細を聞こうとしたら、あちらが言葉を濁す。無理やり聞き出したら、前回、子どもを連れてきた妻が、治療の順番をめぐってキレたらしいんです。たまたま激痛で来ているお子さんがいたので、先に診たところ、順番がおかしいと妻がクレームをつけた。事情を話したら、『だったらなぜ先にそう断りを入れないんだ』と受付のテーブルをバンと叩き、対応した女性は恐怖で泣いてしまったそうなんです」

それを聞いたタクトさんは、女性の様子から妻がかなり激しいクレームをつけたと想像することができた。だから「申し訳ありません」と謝るしかなかった。

>歯科でキレた妻は日常のほんの一端で……
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