亀山早苗の恋愛コラム

浜田雅功・小川菜摘夫妻も…50代が別居婚で実感する「ベテラン夫婦」のほどよい距離感(2ページ目)

「ダウンタウン」の浜田雅功さん(59)と小川菜摘さん(60)夫妻の別居報道が話題になっている。結婚33年目、「ベテラン夫婦」ならではの距離のとり方があってもいいはずだ。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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早期退職して、実家で暮らす夫

夫が早期退職して実家で暮らすようになり、必然的に別居となったというのはリョウコさん(56歳)だ。

「5年前、夫は54歳で早期退職しました。当時は転職するつもりもあったみたいですが、ちょうど直前に実家でひとり暮らしをしていた夫の母が亡くなって。それなら田舎暮らしもいいかなと言い出したんです。野菜を育てて自給自足で暮らすのはどうかなと言われましたが、私は東京で生まれ育ったので農業は無理(笑)。40代で再就職したから定年までは仕事をしたかったし。そんなわけでじゃあ別居しようか、と」

当時、下の子が20歳になったばかりだったが、子どもたちは「好きにすればいいよ」という感じだったとリョウコさんは振り返る。今はふたりとも仕事をもち、上の子は関西に転勤となっている。リョウコさんは下の娘と暮らしているが、自分のことは自分でするというルールのもと、「娘とは同居人感覚」だという。

「夫とは2ヶ月に1回くらい会いますね。夫が帰ってくることが多いけど、私が行くこともあります。丹精込めて作った夫の野菜はおいしい。あちらに行くと夫が料理も含めてすべてやってくれるのでありがたいですね。夫は旧友たちともよく集まっているみたい。結婚して30年近く経つのだから、それぞれが好きなように生きてもいいんじゃないかと思っています」

もう少し年をとって、どちらかが体調を崩したりしたら、また同居することもあるかもしれない。ただ、先のことを考えてもしかたがないとリョウコさんは言う。

「別居はお金がかかるし、夫はまだ年金も入らない。野菜をたくさん作って売ったり、知り合いのお店を手伝ったりして少しは収入がありますが微々たるものです。そういう意味では経済的に楽ではないけれど、でも結婚してふたりで子どもを育ててきて、ようやく家庭への責任が軽くなった。今なら好きなことをしてもいいんじゃないかと思いますね」

先に不安がないわけではないが、心配するより今を充実させよう。リョウコさんはいつも夫とそう話しているという。
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