人の心を救ったり、元気づけたりできる仕事
――撮影が終わると達成感を覚えたりすることがあると思うのですが、演じていることの喜びや醍醐味はどういうところにありますか?藤ヶ谷:やはりチームで作品を作り上げていく面白さがありますね。例えば撮影の前にスタッフと何時間も話し合って、こうやって進めていこうと打ち合わせをしたりするけれど、映画やテレビを見てくださる方は裏で行われていることは知らない。だから結果が全てなんです。そういうシビアなところも含めて演じることは面白いと思います。
また人生の中で、あの作品に出会えて良かったと思えたり、印象深いセリフを思い出したりすることがあり、それに気持ちが救われたりもします。そういうこと、皆さんもあるのではないでしょうか。
おこがましいけど、自分がそういう作品の一部になれること、皆さんの気持ちがグッと上がったり、救われたり、そのお手伝いができる仕事に関われていることが喜びです。
仕事とプライベート、どちらも大切にしていきたい
――藤ヶ谷さんは俳優のお仕事だけではなく、Kis-My-Ft2として活動されていますが、お仕事について、将来の青写真はどのように描いていますか?藤ヶ谷:僕はグループ活動をベースに俳優やMCなどの仕事もしていますが、20代の頃は、芝居に挑戦したい気持ちが強くありました。同世代の他の俳優さんの活動が気になったりしていたのですが、最近は他の人のことは気にならなくなりました。それは、表現をするという大きな括りの中で自分の仕事を考えるようになったからです。
将来「MCの仕事をやってきたから、この役を演じることができたんだ」とか「バラエティーをやってきたから、こういう表現もできるんだ」と思えるようになれたらいいなと。さまざまな経験が全て仕事の糧になっているので、今後もいろいろな分野に挑戦していきたいですね。
――仕事をする上で気をつけていること、心がけていることはありますか?
藤ヶ谷:僕はプライベートも仕事と同じように大切にしたいと思っています。やはり心の余白って大切です。仕事とプライベートのバランスが取れていれば、仕事がハードでも、しっかり休んでエネルギーをチャージして、翌日も元気に仕事できるじゃないですか。
忙しいことはありがたいことですが、自分の100%が仕事になってしまうと、心に余裕がなくなり、1日を振り返った時「今日はあまり人に優しくなれなかったな」とか考えてしまって……。プライベートで友人と会ったり、刺激を受けたりすることが、仕事への意欲にもなりますから。
心に余裕がないと自分のことで精一杯になってしまい、誰も幸せにできないので、自分のキャパシティを知ることは大切だと思います。
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