ネットオークション歴18年フリマアプリ歴8年以上の専門家で、All About メルカリの使い方ガイドの川崎さちえが「持ち物一覧」の使い方、そしてメルカリとPayPayフリマ、ラクマでどう違うのかを比較していきます。
「持ち物一覧」とは? どう使う?
「持ち物一覧」は、自分がフリマアプリで購入したものが自動的に登録される場所のようなものです。持ち物一覧から簡単に出品もできますので、筆者も活用しています。商品を探さなくてもいいというメリットがありますが、実はそれ以外に「リマインド」という大切な役目も果たしてくれます。人によっては、商品を買った後、その商品を持っていることを忘れてしまうこともあります。例えばクローゼットの奥にしまい込んでしまい、ずっとそのまま……といった場合です。使う機会だけでなく、売る機会もなくしてしまうので、非常に“もったいない”状態です。そんな時に持ち物一覧を見ると、持っていることを思い出します。そして使わないから出品しようという考えにもなるのです。
この機能がある主なフリマアプリは、メルカリとPayPayフリマです。実際の使い勝手を比較していきましょう。
メルカリの「持ち物一覧」機能の使い方
メルカリの「持ち物一覧」はマイページにあります。ここで表示されるのは以下の商品です。- メルカリ内で過去に購入した商品
- 過去に「売れるかチェック」をした商品(2022年10月現在「売れるかチェック」の機能自体はありません)
- メルペイを使ってネット決済をして買った商品(メルペイを使ってネットショップで購入をする時に、購入画面で「購入商品を持ち物リストに追加する」というチェックボックスにチェックする必要があります。またこの機能を使えるのは一部のネットショップに限ります)
PayPayフリマの「持ち物リスト」の使い方
■複数のサービスで購入した商品を登録できるPayPayフリマの「持ち物リスト」は、マイページから確認ができます。「持ち物リスト」には、PayPayフリマ、PayPayモール、Yahoo!ショッピング、ZOZOTOWNで購入した商品、そして手動で追加した商品が表示されます。
出品の際には、写真撮影と商品説明の記入が必要となります。カテゴリやブランドなどは購入した商品のものをそのまま使えますが、中にはカテゴリが間違っている商品もあるので、確認を忘れないようにしましょう。
■PayPayフリマには「本棚」機能もある
PayPayフリマには、メルカリにはない「本棚を撮る」という機能があります。『PayPayフリマ」をあえて使う9つの理由! 「メルカリ」「ラクマ」にないマニアックな機能も』でも紹介したのですが、本棚の写真を撮ると自動的に持ち物リストに登録される機能です。自分が持っている本を1冊ずつ登録していく手間が省けるので、本をたくさん持っている人におすすめです。
ただし、背表紙の写真を撮ってもうまく読み込めずに本が登録されないこともあります。精度に関しては、今後のアップデートに期待しましょう。
楽天ラクマのアプリに「持ち物一覧」はない
楽天ラクマについては、2022年10月現在、マイページを見ても「持ち物一覧」はありませんでした。もしかしたら今後リリースされるかもしれませんから、それを待ちたいですね。持ち物リストの削除方法
持ち物リストを有効に活用できるのは、再びフリマアプリに出品する時です。状態が悪い、売る気がない商品については、持ち物リストから削除しておいたほうがいいでしょう。商品数が多くなると、他のものが見えにくくなってしまうからです。商品をタップすると、画面下に「削除するボタン」が表示されます。メルカリは「持ち物一覧から削除する」、PayPayフリマは「持ち物情報をクリア」です。
自分が過去に購入したものや、現在持っているものを登録しておくことで、出品がスムーズになります。最も大きな効果は、「持っていることを忘れない」ということ。売るチャンスを逃さないためにも、持ち物一覧を定期的にチェックしておきましょう。
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