『七人の秘書 THE MOVIE』に出演、広瀬アリスさんにインタビュー
映画『七人の秘書 THE MOVIE』は、連続ドラマとして人気を博した『七人の秘書』(テレビ朝日)の映画化作品。『七人の秘書』は、名もなき七人の秘書たちが、それぞれの特技を生かして、非情な権力者たちを一蹴していく痛快なエンターテインメント作品です。秘書を演じるのは、木村文乃、広瀬アリス、菜々緒、シム・ウンギョン、大島優子、室井滋。そして彼女たちをサポートする秘書軍団の元締めは江口洋介が演じています。劇場版の舞台は信州。その土地を支配する「九十九ファミリー」の悪事を暴くという物語。広瀬アリスさん演じる照井七菜は、なんと「九十九ファミリー」の次男の二郎(濱田岳)と婚約するのですが、いよいよ結婚式という日に、二郎が失踪してしまうのです!
秘書軍団の中では末っ子で、素直で真っすぐな性格が持ち味の七菜について、広瀬さんに、役作りや撮影の裏話、俳優としてのターニングポイントなど、さまざまなお話を伺いました。
照井七菜を丁寧に演じて愛されるキャラクターに
――映画『七人の秘書 THE MOVIE』、とても楽しく拝見しました。ドラマの世界観を守りつつ、信州を舞台に、豪華なゲスト・俳優陣など見どころ満載ですね。映画化決定を知ったときのこと、脚本を読んだ感想などを教えてください。広瀬アリスさん(以下、広瀬):映画化はとてもうれしかったです。連続ドラマの世界観を守りつつ、信州が舞台ですごくスケールアップしていると感じました。照井七菜ちゃんも婚約者がいたり、他のメンバーの恋愛エピソードも描かれていたり、「早く撮影したい!」と楽しみで仕方がなかったです。
――広瀬さん演じる照井七菜は、秘書軍団の中でも末っ子タイプですが、映画では婚約者が失踪するなど、大変な状況に巻き込まれていきますね。
広瀬:七菜ちゃんは、いつも誰かに頼りながら生きていて、人を疑うことを知らない真っすぐなキャラクターです。その性格は変わらないのですが、劇場版では、ちょっとだけ成長しています(笑)。私、脚本を読んでとてもうれしかったんです。「七菜ちゃん、ひとりで行動している! 成長しているじゃない!」と。 ――照井七菜という女性をどう解釈して演じてきたのでしょうか?
広瀬:七菜ちゃんは、一歩間違うと、皆さんからうっとうしいと思われるキャラクターになってしまうと思っていました。仕事ができるスマートな秘書軍団の中にひとりだけポンコツ気味なキャラクターが入っていると、悪目立ちしちゃうかもしれない……そう思ったので、連続ドラマのときから、とても気を付けて演じていたんです。
なので、劇場版でも、“憎めないキャラクター”になるようにと、監督と相談しながら丁寧に作り上げていきました。
――なるほど。照井七菜は、観客から一番共感を得やすいキャラクターだと思っていたのですが、そう見えたのは、広瀬さんが丁寧に演じていたからなのですね。
広瀬:ドラマの第一話では被害者側で、視聴者の皆さんと同じ目線でいられたので共感につながったのかもしれません。七菜ちゃんは結構人を振り回すタイプなんです(笑)。でも思いやりはあるし、誰に対しても真っすぐに接する人なので、そこが魅力だと思います。
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