聞いてもないのにアドバイスする人への対処法とは?クソバイスの心理
相手が求めていない「クソバイス」は社会にあふれている
ネットニュースに取り上げられる、有名人のゴシップや結婚離婚報道。それを見て批評したり、識者ばりのいわゆる「クソバイス」(相手が求めていないアドバイス)をしている多数の人をSNSで見かけます。
結婚や交際宣言などのおめでたいニュースより、不倫などのゴシップや離婚報告のほうが、クソバイスが倍増しているように感じます。
他人の不幸は蜜の味。タレントなど「知らない人」のネタは自分に実害がないせいか、相手が読んだら傷つくようなことまで書いてしまう人もいます。いくらSNSでも、心の声までダダ漏れになってしまうのは問題です。リアルの友人相手には言わないであろう辛辣(しんらつ)なコメントを、さも「いいこと言った」かのようにドヤ顔で発信してしまうのは、品性のかけらもありません。
有名人のネットニュースに対する批評的な発言や、もっともらしいアドバイスは、取り上げられた有名人本人に届けたいわけではありません。それをたまたま目にするフォロワーに対し共感を求めたり、「みんなに感心されるような意見を持っている」ことへの承認欲求なのです。そう考えたら浅はかですね(笑)。
クソバイスを受けない最大の秘訣は「言わない」こと
ネット上のクソバイスほどではないにしろ、リアルの友人でも「あなたのためを思って」クソバイスをしてくることがあります。SNSと違い目の前で言われてしまったら、スルーできなくて困ります。
たとえばあなたが恋人から冷たくされて悩んでいるとき、何気なく友人に打ち明けたとします。アドバイスを求めたわけでもないのに「こうすればよかったのに」などと正論を振りかざしてきたら、イヤですよね。大きなお世話です。
友人としては、むしろ親身になってアドバイスしたつもりかもしれません(筆者も商売柄やりがちなので気をつけています)。SNSでの見知らぬ相手ならではの勝手な解釈や言い分とは違い、よかれと思ってのお節介には抵抗しづらいものがあります。
つまり、唯一の対処法は「探られたくない内容には触れない」こと。これはリアルでもネットでも同じ。むやみに話してしまうから、食いつかれてしまうのです。自衛に勝る手段はありません。相手から聞かれても答えず、話題をそらしましょう。
「親切」という名のおせっかいに傷つかないためには
アドバイス欲しさに相談したならともかく、ただ話を聞いてほしいあなたに対し、余計な助言をされたりダメ出しされてしまったら後の祭り。口から出た言葉を引っ込めることができない以上、相手からの「聞きたくない言葉」に傷つけられてしまうのは、交通事故に遭ったようなものです。
心は見えないからこそ、受け止めるも拒絶するも自分次第。それがSNSならブロックやミュートで排除すればいいし、リアルなら「その言い方はないんじゃない?」「実態を知らないくせに適当なこと言わないで」と反論すればいいのです。
相手が目上で言い返せない間柄ならば、右から左へ聞き流し、あげく悲しそうな表情で切り上げ、今後は距離を置きましょう。親しくないからこそ受け止める必要はありません。
自分を傷つけられるのは自分だけ。どんな言葉に傷つくかは自分にしかわからないし、たとえ相手があなたを傷つける意図で何か言ってきたとしても、それを「受け止めない権利」は、あなたにあるのです。
親しくもない相手のつまらない言葉に傷つけられないためには、無防備にならないこと。心のバリケードをしっかり張って接しましょう。
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