二酸化炭素濃度測定器(CO2モニター)、飲食店などで設置増加の背景は?

二酸化炭素濃度測定器

二酸化炭素濃度測定器を目にすることが増えました。わかることとメリットは?

新型コロナウイルス感染症対策として、飲食店などで二酸化炭素濃度測定器(CO2モニター)が設置されているのを見かけます。店舗内が適切に換気できているかをチェックするために利用されているようです。

今回は、二酸化炭素濃度測定器でできること、メリット・デメリットをご紹介します。
 

二酸化炭素濃度とは……換気が十分な屋内の基準値は1000ppm以下

私たちが暮らす場所では、空気中には約0.04%の二酸化炭素が含まれています。この二酸化炭素は、産業革命前では0.03%弱でしたので、100年で0.01%上がっていることになります。軽作業時の人間の呼気に含まれる二酸化炭素は約3%です。そのため、人が多ければ、その分二酸化炭素の比率が高くなります。

そこで、空気中の二酸化炭素は通常、0.04%(400ppm)ですから、換気が十分な屋内では0.1%(1000ppm)とされています。建築基準法では、二酸化炭素濃度(CO2濃度)を0.1%(1000ppm)以下にするように決められていますので、0.1%(1000ppm)が1つの基準になるかと思われます。
 

二酸化炭素濃度の人体への影響・測定のメリット・デメリット

現在、店舗での二酸化炭素濃度測定器は、人の呼気から排出される二酸化炭素量を測ることで、その場が密になっていないか、換気の状態は適切かを確認するために使われていますが、そもそもは、空気中の二酸化炭素量が人の健康を守る上で適正かを測るものです。

二酸化炭素濃度が0.2%(2000ppm)~0.5%(5000ppm)の場合、換気の悪い屋内であることが想定されます。そのままの状態では、換気の悪さから感染症リスクが上がるだけでなく、頭痛、眠気、倦怠感、注意力が散慢になる、心拍数が増加する、吐気など、二酸化炭素中毒の症状が出てきます。

二酸化炭素は私たちの呼気からも出ているとても身近なものですので、危険性を感じる人はあまりいないかもしれませんが、空気中の4%(40000ppm)以上が二酸化炭素になると、脳へのダメージが起こり、昏睡状態になり、死に至ります。

一般の家庭でも、換気をせずに特に燃焼型の暖房器具を使用しているときなどは二酸化炭素中毒になるリスクがあります。こうした危険性を回避するためにも、二酸化炭素濃度測定器を活用することはメリットと言えるでしょう。

二酸化炭素濃度計を設置することのデメリットですが、空気中の二酸化炭素を測定しているだけですから、人体への悪い影響はもちろんありません。強いてデメリットをあげるとすれば、最初の購入費用がかかることくらいでしょうか。購入するなら、信頼性の高い二酸化炭素濃度計を購入しましょう。
 

二酸化炭素濃度の数値から、安心して利用できる場所かをチェック!

私たちは呼吸で、酸素を取り込み、二酸化炭素を排出していますが、血液中に二酸化炭素が蓄積すると、以下のような二酸化炭素中毒の症状が起こります。
  • 呼吸が深く、回数が多くなる
  • 空気に対する飢餓感が出る
  • 頭痛、めまい、吐気が起こる
  • 異常な発汗や顔面の紅潮が起こる
  • 意識障害
とはいえ、ここまでの症状が現れるのは、潜水業務や非常に換気の悪い場所に限られるでしょう。

二酸化炭素は当然ゼロにはできませんし、血液中には適度な量の二酸化炭素があることで、血液を中性に保つことができています。血液中の二酸化炭素が多くなると、呼吸数が多くなることで、再び血液を中性に保つことができます。

身近なところで二酸化炭素濃度測定器を目にしたときは、「1000ppm以下になっているかどうか」を一つの基準にして、その場所の安全性を確認するとよいでしょう。
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