子どもは散らかす生き物です。物を増やさないことも大切ですが、子ども自身で片づける経験を増やしてあげることが何より肝心。散らかしても戻しやすい収納方法を取り入れることにより、自分で片づける力をつける機会を増やしていきましょう。

子どもの物を勝手に捨てる、片づけなさいと叱る、見かねて親が片づけるといったことはNG! そうでなく、子どもの行動を促すような「収納のしかけ」をつくってあげることがポイントです。使ったら元の場所に戻せるような収納を意識してあげましょう。
 

1. 大人都合ではなく子どもの好みを! 収納の“色”で興味を惹く

片付けられる子のおもちゃ収納

視覚効果に加えて好きな音楽を流しながら、片づけるのが楽しくなる時間の演出を

ポンポン入れていくだけで片づくカゴや箱を使って、子どもがラクに戻せるような環境をつくりましょう。ポイントはそのカゴや箱の色。

親は白などの収納用品ですっきりとまとめたいと思うかもしれません。確かにリビングやダイニングなどの目に付く所であればインテリアに調和させることも考慮したいですが、子ども部屋や専用コーナーであれば、子どもの興味を惹きつけるような色の効果を取り入れてあげましょう。

おもちゃの種類で色を分けたり、兄弟姉妹それぞれが好きな色を選んでマイボックスにしたりするなど、子ども自身のための片づけコーナーづくりをするのがおすすめです。
 

2. 収納の“数”を決め、分類は子どものやり方を尊重して

おもちゃ収納ボックス

愛らしい絵柄の紙箱6個を使って、おもちゃを一人で入れ分けている3歳の子 

おもちゃを分類する際、子どもが認識しているまとまりと親が考える分け方が食い違っていることがよくあります。

たとえば、たくさん持っているレゴのパーツの場合、親は色で分けようとしても、子どもは作りたい形のパーツなど、思い描いているまとまりがあることも。その子なりのやり方を尊重することが大切です。
子どもの学校プリント収納法

4つの書類ボックスは分類も見出しの書き方も子どもにお任せ。いらないものがあふれたら、親は減らすように促す程度に

小学校のプリントも子どもなりの分類があります。どれとどれを同じ箱に入れるのかを尋ねてみると、子どもへの理解を深める機会になります。親が決めつけることなく、子ども自身がトライアンドエラーで成長する様子を見守っていきましょう。
 

3. 繰り返し使う物は、深さのない見やすい収納に

衣類収納用品とカラーボックス

自分の衣類のしまい方を教えてくれた小学1年生。入れ物は目線より下の範囲を置き場所にする

使いたい物がすぐに見つからないことでかんしゃくを起こすことがあったり、収納ボックスをひっくり返し探し始めて散らかったりしてしまい困ってしまうことも。

このような場合、物が積み重なって見えないという状態を避け、何が入っているのかがひと目でパっと分かるしまい方にすることが必要です。収納用品は深さの浅い入れ物を選びましょう。繰り返し使う肌着やソックスなどの小さな衣類も、自分で中身を調べて選べるようになります。
 

4. 出しっぱなしを回避! 片づけまでの距離を短くする

リビングでおもちゃの片付け

リビングの一角に子どもコーナーをつくって、その子に応じて棚やカゴを用意。カートを使って見せる収納にしてもいい

リビング学習収納

ランドセルと学用品をまとめて整理整頓して、リビング学習をスムーズに

収納場所を決めても、つい出しっぱなしになってしまうことがあります。それは使ったあとに戻すまでの距離が長いから。

遊んだあとは、脇に置いてあるおもちゃ箱に入れてその場から最も近い所にしまえるようにします。遊びはじめから終わりまで同じ場所で、遊びの延長として行うことで、片づけることへの抵抗を減らしてあげましょう。
 

5. マイペース派?ササッと派? 子どもの片づけタイプを見極めよう

夕食の前や寝る時間になるまでといった区切りをつけて、片づけるタイミングを日課として取り入れるのが理想です。とはいっても、片づけることに飽きてしまったり、途中で投げ出してしまったり、思うようにできないこともあるかもしれません。
 
上の子は片づけるのに時間がかかるけれど、下の子はサッサと終わらせるタイプなど、片づけるペースにも個性があります。あなたの子はどちらのタイプでしょうか。早く結果を出したいタイプの場合は、スピード重視でザックリでもすぐにできることに取り組むのがおすすめ。たとえば、大きなカゴを使って、散らばった物を拾い集めてポンポン投げ入れて、床の上に何もない状態をつくりましょう。
 
その一方で、時間をかけてゆっくりと進めるタイプの場合は、途中で飽きないようにします。たとえば、好きな色やキャラクターの絵柄がついた入れ物を用意して、興味を惹きつけながら取り組みましょう。時間がかかることを覚悟して、遊びながら戻せるように促します。
 
散らかしても、乱れることがあっても、戻しやすい収納方法を取り入れて自分で片づける力をつける機会を増やしてあげましょう。

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