平均貯蓄額1563万円に対して、借入額はいくら?

金融広報中央委員会が公表(2022年2月)した『家計の金融行動に関する世論調査(2021年)』によると、平均貯蓄額は、二人以上世帯で1563万円、単身世帯で1062万円。貯蓄額が少ない順に並べてちょうど真ん中にあたる世帯の貯蓄額である中央値は、二人以上世帯で450万円、単身者世帯で100万円でした。金融資産を保有している世帯のみでの結果は、二人以上世帯で2024万円、単身世帯で1614万円。中央値は、二人以上世帯で800万円、単身者世帯で500万円となっています。
 
この結果を見て、自分の生活実感とかけ離れている、と感じた人も少なからずいると思いますが、こうした調査は平均の数値を見るだけではなく、多面的に見て、自分の家計はどうなのか、と確認することが大切です。
 
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家計を健全に管理するには、貯蓄額だけチェックしていても、うまくいきません。住宅ローンを始めとする「負債」がいくらあるのか、きちんと把握し、今の家計で無理はないのか、貯蓄とのバランスは取れているのかを確認する必要があります。
 

借入がある二人世帯の平均借入額は1393万円

先に紹介した平均貯蓄額と同じデータである『家計の金融行動に関する世論調査(2021年)』による二人以上世帯の負債の状況は次のとおりです。
 
借入の有無の質問に対して、二人以上世帯で「借入がある」と回答したのが、22.0%でした。その借入がある世帯での借入金残高は平均1393万円、中央値は1000万円。借入の目的としては、住宅ローンが48.3%で、ローン残高の平均は1160万円です。
 
借入がない世帯も含めての平均は301万円。二人以上世帯の平均貯蓄額は1563万円でしたから、貯蓄額から負債を差し引いた、純貯蓄額は、1262万円ということになります。
 
貯蓄も負債も各家庭によって異なりますから、我が家の「貯蓄と負債」の実態を把握することが大切です。
 
もしも、貯蓄に余裕があるのであれば、住宅ローンの繰り上げ返済をして、負債を減らすことを検討してもいいでしょう。しかし、貯蓄に余力がないのであれば、無理に繰り上げ返済をせず、手元の資金をしっかりと残しておく必要があるでしょう。
 
<二人以上世帯>
●平均貯蓄額……1563万円(中央値450万円)
●平均負債額……301万円
●純貯蓄額……1262万円
 
<二人以上世帯のうち金融資産がある世帯>
●平均貯蓄額……2024万円(中央値800万円)
 
<二人以上世帯のうち借入金がある世帯>
●22.0%
●借入額……1393万円(中央値1000万円)

 

シングルの借入目的は「日常の生活資金」がトップ!?

一方、借入のない世帯を含んだ単身世帯の借入金の平均は103万円。借入のある世帯のみの平均は637万円で中央値は100万円でした。
 
二人以上世帯の場合、借入の目的の多くが住宅ローンであったのに対し、単身世帯では「日常の生活資金」と回答(複数回答)した人が41.1%と高いことが特徴的です。単身世帯で「借入がある」と回答したのは16.4%と、二人以上世帯に比べて低いのですが、その目的が日常の生活資金となると、そこには多重債務につながるリスクがひそんでいます。返済のめどは立っているのか、繰り返し借りてはいないかなど、安易に借りることの危険性を認識することが大切です。
 
<単身世帯>
●平均貯蓄額……1062万円(中央値100万円)
●平均負債額……103万円
●純貯蓄額……959万円
 
<単身世帯のうち金融資産がある世帯>
●平均貯蓄額……1614万円(中央値500万円)
 
<単身世帯のうち借入金がある世帯>
●16.4%
●借入額……637万円(中央値100万円)

 
コロナ禍で収入が減り、やむを得ず借入した人も少なくないでしょう。しかしながら、日常の生活資金のための借入は、金額の多寡にかかわらず、1日でも早く解消すべきです。預貯金金利が限りなくゼロに近い今、カードローンやキャッシングなどの金利は高すぎます。住宅ローンとは違い、資産が残るものでもありません。限度額いっぱいまで借りて返済が困難になるケースも少なくありません。収入が元に戻ったり、ボーナスが出るのであれば、繰り上げ返済して家計収支を整えましょう。
 

資産と負債のバランスを意識して健全な家計に!

シングル時代は、お金の貯めグセをつける時期でもあり、貯めどきでもあります。シングルは家計がどんぶり勘定になりがちですが、こうしたデータを見比べて、貯蓄と負債の関係、バランスを意識することが大切です。
 
二人以上世帯の場合は、「住宅ローンの繰り上げ返済を繰り返し行い、手元資金が不足」「子どもの教育資金が用意できない」ということにならないよう、貯蓄の目的と使う時期を意識し、繰り上げ返済のタイミングを間違えないことも大切です。
 
ぜひ、これをきっかけにして、自分の家計の健全度をチェックしてみてください。
 
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