お金持ちの思考体系をインストールするための3冊
オススメなのはズバリ、ロバート・キヨサキさんの「金持ち父さん」シリーズです。特に、最初の「金持ち父さん貧乏父さん」と、「キャッシュフロー・クワドラント」「若くして豊かに引退する方法」の3冊をおすすめします。なぜかというと、お金や資産運用に対するマインドを変えるのに、非常に役立つからです。そもそもどんなノウハウやテクニックを知っていても、実践できなければただの屁理屈に過ぎません。
「そんなことは知っている」「真新しいノウハウがない」などと、他人の著作を批判する人は少なくありませんが、「知っている」と「やっている」「できている」の間には巨大な溝があります。マインドが変わってこそ行動が変わるわけですから、まずはお金持ちになるための思考体系をインストールしなければなりません。
それに適していると私が思うのが、前述の金持ち父さんシリーズです。そのベースの上に、自分の志向や好みに応じて具体的な実務書(株の本、不動産の本、FXの本など)を選んでいけばよいのでないかと思います。
お金持ちがおすすめするマネー必読書14選
起業家マインドを養い、努力レベルを知るための7冊
もうひとつ私が重要だと考えているのは「起業家マインドの獲得」です。それには起業家の自伝やノンフィクションがおすすめですが、好みが分かれるところだと思いますので、興味がある起業家や経営者のものを選んで読めばいいでしょう。私が個人的に大きな感銘を受けたのは「社長失格」(板倉雄一郎/著)ですが、古い本ですのですでに絶版になっています。ほかにも、私が起業前後の時期に読んで影響を受けた「ポップコーンはいかがですか?」(山本マーク豪/著)、「タフ&クール」(長谷川耕造/著)、「起業家2.0―次世代ベンチャー9組の物語」(佐々木俊尚/著)、「ネット起業! あのバカにやらせてみよう」(岡本呻也/著)などもおすすめです(※)。
そして、現役起業家の書としておすすめなのは、「渋谷ではたらく社長の告白」(藤田晋/著)、「イーロン・マスク 未来を創る男」(アシュリー・バンス/著)です。「やり抜くとはこういうことか」という努力レベルを知ることができます。
思考の枠組みを広げるための4冊
最後に、思考の枠組みを広げてくれる書籍を紹介します。細谷功氏の「具体と抽象―世界が変わって見える知性のしくみ」「自己矛盾劇場―『知ってる・見えてる・正しいつもり』を考察する」「アリさんとキリギリス―持たない・非計画・従わない時代」「『無理』の構造―この世の理不尽さを可視化する」は、自分の思考の好ましくないクセに気づき、自ら軌道修正を図れるようになる気づきを与えてくれる本です。
たとえば同じ場面に遭遇しても、「自分には無理」と感じる人と「ひとまずやってみよう」と感じる人がいます。このような無意識の反応が判断を決め、行動を決め、それが自分の人生を形成しているのです。それをより望ましい方向に反応させる、あるいは反応は仕方ないにしても判断レベルで意図的に修正できれば、結果もおのずと変わってくるはずです。
※絶版になっている本もあります。在庫状況などは、書店またはネット書店にてご確認ください。