終わる学年や季節のモノは基本の「3×3ステップ」で片づけ!
春は、就職や入学進学、転勤、サークル活動など、新しいことが始まる時期であり、それまでの仕事や学年、暮らしをリセットする季節。ただぼんやりしていると新生活の荒波に飲まれて、思い出も処分品も一体化してしまいかねません。そんな事態を阻止すべく、サクサク交通整理していきましょう! さっそく取りかかるには、あれこれ考えずに片づけの基本「3×3ステップ」で進めていきましょう。
■1:準備
箱(段ボールや袋、収納ボックスなどなんでもOK)を3つ準備して、1. 要らないもの、2. 要るもの、3. 様子見(悩み中)とそれぞれに役割を決めます。
■2:仕分け
終わる学年や季節のモノの山を3つのボックスへ仕分けしていきます。お仕事じゃないので厳密に考える必要はありません。すぐ判断できなければ3の様子見ボックスへ入れて、また後で考えます。山がなくなるのがベストですが、時間に余裕がなかったら小山3~4つに分割しながら少しずつやりきりましょう。
■3:処分と収納
3分割されたものをそれぞれの行き先へ。
- 要らないもの
・「燃えるゴミ」「古紙回収」「不燃ごみ」「大型ゴミ」にわけて処分
・リユース、リサイクル、寄付へ回す - 要るもの
・思い出の品は保管(年に一度は、飾る、保管する、改めて処分へなど見直す) - 様子見(悩み中)
・「次の古紙回収」「次の休み」などと時期を決めて最長で1年後に見直しを
・1年後の同時期まで残っていたら、次に発生するものと一緒に見直して再判断
片づけ・処分がサクサク進められないときのコツ
捨てる、売るとサクサク片づけられる人はよいのですが、捨てられない人にはちょっとしたコツが効きます。収納セミナーでよく紹介されるのは、「引き出しなど小さなところから始めて成功体験を積む」「最初は時間がかかっても、数をこなす経験を積むことで判断が早くなる」など。だんだん手際が良くなるというわけです!
捨てるのが苦手だった筆者の場合、「処分することで困ることが起きるのでは?」という心配を除くことでサクサク進めることができるようになりました。それでも片づけが滞ってしまう場合、自分が手一杯ならプロに頼んでもOKです。
終わった学年のモノを整理すると、良い思い出が取り出しやすくなる
入学や進学で発生するのが、大量の教科書やノート類、プリント、作品、文具や教材など。これらは、使わないものを判断しやすいので捨てるのが苦手な人にも取り組みやすい分野です。子どもも一緒に春休みのレッスンとして取り組むのもおすすめ。
ポイントは、残すかどうかを判断するときに「物を処分しても思い出が記憶から削除されることはない」と念頭に置いてみることです。処分することでむしろ、良い思い出だけを取り出しやすくなります。
・プリント・教材
学校の基本情報(事務手続きや緊急連絡方法など)や次年度も使うと印刷されている書籍以外は捨てても大丈夫。「見るかも?」と心配なら、1年、2年と廃棄期限を決めていったん収納を。
・賞状や記念写真、作品や発表資料など
絵画やお手紙などとっておきたいものは保管し、他は画像に残して捨てましょう。悩んだときは3の様子見ボックスに入れて、一年後に発生するリセット品とまとめて一箱になるよう調整します。
・デジタル画像や動画
外部メモリで保管するのが定番。全く見ないままの謎のスティックがゴロゴロしているのもあるあるな光景ですが、見直しもできない状態になるよりはいいと思いましょう。
スマホの画像や動画も整理しないといっぱいになってしまいます。最近、筆者が始めたのは、プリントショップからのお得情報がきたら動くこと。離れた両親へフォトブックにして送る際、そこで選ばなかった写真を中心になくてもいいものは削除していきます。
・文房具やランドセル
傷みや取れない汚れが明らかな物は廃棄一択。きれいでまだ使えるなら「バザーに出す」「売る」などの行き先別に分けておきます。例えばランドセルは、記念品にリメイクしてくれるショップや、使わない文具と一緒にまとめて寄付できる団体も。また、最近ツイートで話題の「サクラクレパス」のお手入れをしてみては?
・リコーダー、ピアニカ、制服、体操服
わかりやすい傷みや汚れがあれば廃棄。制服は「古着」、ピアニカは「燃えないゴミ」など、分別方法は自治体のホームページで確認しましょう。きれいな状態ならジモティーなどを利用してリユースしたり、制服や体操服をリサイクルする「さくらや」などのNPOもあります。
衣類の冬じまいは、ゴールデンウイークを最終目安に
来年もふわふわ暖かく着ることができるよう、冬小物のお手入れはお早めに
とはいえ、湿度や気温は上昇していきます。汚れたまま忘れているとシミやカビ、虫食いの悲劇に見舞われてしまうため、真冬の衣類や小物から少しずつでも片づけましょう。
・手袋など小物
手袋やマフラー、帽子などの冬小物は、オフがきたらすぐに洗って片づけを順次進めましょう。「冬小物のお手入れ」も参考にしてください。後からしまうものにも対応できるよう、ポイポイ放り込める収納にして、全部揃ったら密封すると楽です。
・ブーツ
湿気を帯びた靴はカビる前に急いで片づけたほうがいい冬物です。汚れを落としてしっかり乾燥させ、除湿剤とともに収納します。
・着なかった冬物
今シーズン中に一度も着なかった冬物をチェックして、売る、寄付する、処分。判断に悩んだら、様子見ボックスへ移動して1年後に最終判断をしても。リサイクルサービスの季節である春は、古着の持ち込みでクーポンを発行してくれるお店もあります。また次からは使用後まで考えて服選びをするのも一案です。
暮らしのリセットができると、思い出の記憶や新生活の気持ちの交通整理も進んで、次のステップが軽やかにつながっていきます。とはいっても、片づけに手が回らないのはよくあること。例えば仕事もあるなか、初めての子どもの入学準備と卒園卒業関連品の処分を効率よく同時進行できる人はごくわずか。きたる新生活の準備が一番なとき、片付けに立往生してしまったら「やらなくちゃで一杯になってしまわない」ことも大切です。