恋人が「クレーマー気質の人」だったら?
クレーマー気質かもしれないと感じたら?
実は、クレーマー気質を見極めるのは簡単です。できれば親しくならないうちに、その片鱗を見極めておきたいもの。君子危うきに近寄らず。次に挙げる「クレーマー気質の人が見せがちな特徴」をしっかりインプットし、怪しい人は避けるようにしたいものです。
クレーマー気質かもしれない人の特徴とは
分かりやすい点としては「利己主義」的な傾向です。「自分さえよければそれでいい」という考え方も「自分を大切にする」という意味では間違いとは言い切れません。しかし、他人への思いやりが皆無なほど利己的な人とは付き合いきれません。社会というものは、多くの人が共存して成り立っています。人間は機械ではありませんから、時には間違うこともあります。そんな他人のミスを許せず理不尽なまでに文句を言ったり追い詰めたりするのが、いわゆるクレーマー気質な人です。
クレーマー気質な人は、他人に対し、むやみに厳しい視点を持っています。誰かがルールに反することも許せません。過去のクレーム事件を自慢げに語るのも、クレーマー気質な人の特徴。そんな「武勇伝」を聞かされる側は、決して気分のいいものではありません。
しかし彼らはクレームを正義だと思い込んでいるので、周囲を不愉快にしていることには気づかないのです。
クレーマー気質の人を恋人にしたらどうなるか
恋は盲目。出会った当初は「この人ちょっと嫌かも」と思ったはずなのに、好きになったら恋人の悪癖には目をつぶってしまいます。もしもクレーマー気質の人とお付き合いしたら、どうなるでしょう。デートでレストランへ行ったとします。注文したものがなかなか出てこなかったら、店員を呼びつけ文句をつけます。お店の人がおわびをしても機嫌は直らず、せっかくのデートがギスギスした空気になってしまいます。
交際当初は優しい恋人も、付き合いに慣れてくると豹変(ひょうへん)します。あなたのささいな連絡ミスや失敗を許さなくなってきたら要注意。ちょっとしたことで怒ったり、いつまでも説教されたりするかもしれません。
モラハラともいえる恋人の「間違った正義感」が発揮されるようになると、あなたは恋人の機嫌を損ねることを恐れてしまうでしょう。
ビクビクしながら付き合うようになったら黄信号。そこで冷静に「別れよう」と決意できればいいですが、ほとんどの人は「でも昔は優しかったし」「まだ好きだから」などと自分に言い訳し、なかなか離れる勇気が持てません。そしていつしか、身も心も疲弊してしまうのです……。
愛でも努力でも直すのは困難。本人が自覚しない限り変わらない
「以前の優しかった恋人に戻ってくれれば……」。いくら望んでも、それは叶わないかも。なぜならクレーマー気質な人はモラハラ気質な人とは違い、「親しさ」のレベルで扱いを変えるのではなく、「自分に不利益を与える存在かどうか」で態度を変えるから。一度信頼を失ってしまったら、二度と優しさは期待できないかもしれません。クレーマー気質に限ったことではありませんが、その人の持つ特性は、第三者である恋人が手を尽くしたところで、変わるものではないのです。ただ唯一変わるとすれば、その人自身が己のクレーマー気質なところを「こんなんじゃダメだ」と自覚した場合。
「クレームをつけることで自分が損する」「相手を正そうと強く出るのは逆効果」「正義のもとに強く出たばかりに大切なものを失った」。肚(はら)の底から反省したならば、少しずつセーブできる可能性はあります。
そんなクレーマー気質な人を恋人にしてしまっても、あなた自身が嫌な気分にならないのであれば話は別。一緒にいるときに第三者へクレームをつけようとも「私には関係ない」と割り切れる人ならば、さほどストレスを感じないかもしれません(レアケースだとは思いますが)。
逆に、少しでも不愉快に思うのならば、付き合いが長くなるほどストレスは倍増します。恋人からもたらされるストレスで疲弊しないうちに、距離の取り方を考えたほうが賢明です。よく考えて。
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