今回はAll About編集部が実施した「大掃除をする際、見て見ぬふりをして掃除をしない場所は?」のアンケート結果を紹介。NPO法人ハウスクリーニング協会会員でもある筆者がそのまま放置しておくとマズい理由を解説します。
※アンケートは、下記条件で実施
・男女比:男性 148名/女性 343名/回答しない 9名
・年齢比:10代 6名/20代 82名/30代 190名/40代 128名/50代 71名/60代 23名
・アンケート実施期間:2021年11月23日~24日
77.8%が「見て見ぬふりした」経験がある
今回のアンケートでは77.8%が「大掃除をする際、見て見ぬふりをして掃除をしない場所がある」と回答しました。大掃除でも掃除しない放置箇所
「家じゅう隅々まで掃除するのが大掃除」などというのは無理な話なので、見て見ぬふりをした場所があっても不思議はありません。
ふだんから目に入りにくい場所は見落としがちで、なかには思いつきもしないまま時が過ぎる場所もありそうです。
見て見ぬふりしがち1位は「室外機」
以下に示したのは「大掃除をする際、見て見ぬふりをして掃除をしない場所は?」(複数回答)のアンケート結果を集計したものです。大掃除でも掃除しない箇所
>>>全ランキング結果はこちら!
1位は87票で「室外機」でした。
・そもそも室外機の掃除をするという発想がなかった。(30代 女性)
・外にあるし、誰にも見られない場所なので。(40代 女性)
・外が寒いから。掃除の仕方もわからない。(40代 女性)
屋外の掃除は室内ほど頻繁にしなくてよいので、わざわざ年末大掃除の寒い時にやる必要はないかもしれません。
とはいえ室外機の掃除を全くせず砂埃などが積もると、エアコンを運転させたときに大きめな音になっていたり、ムダに電力を使うことになったりします。
「お手入れ」レベルでよいので、室外機の表面や壁側のフィン、ホースの端っこ(内側)の汚れを箒や雑巾で落とし、室外機の周り(特に前方)に物を置いていたら除けて、運転効率をUPしましょう。
2位は「換気扇」
2位は84票で「換気扇」。・すでに汚れすぎていてなんかもうやる気にならない。(50代 女性)
・あまり油を使用しないため、そんなにベタベタになっていないのでは(そうであってほしいという願望も含む)。(40代 女性)
・分解の仕方もわからないから、下手に触るのが怖いので。(30代 女性)
換気扇にもキッチン、浴室、トイレなどいくつかありますね。高い位置にあるので見ないふりがしやすいかも!?キッチン以外は油汚れが少なく、水拭きで綺麗になるのでやる気になれば意外と簡単でスッキリします。
キッチンの換気扇のうち大型換気扇は奥の方を分解すると故障の元なので、フィルターやカバーの内外をきちんと(できればマメに)お手入れするよう心がけて。お手入れの頻度は、揚げ物料理の頻度が高いなら月に一度はやりましょう。
フィルターは外して汚れを落とし、きれいになった所へ不織布カバーもすると奥の汚れを防いでくれます。
3位は「エアコン」
3位は76票で「エアコン」。・エアコンが自動で掃除するタイプを購入したので放置です。(30代 女性)
・エアコンの内部フィルターは専用の薬剤が必要で大掛かりになるため。業者に頼む手段もありますが高額なのでしない。(40代 男性)
・夏場しか使用しないので。(50代 男性)
エアコンの掃除は、夏や冬といった「よく使うシーズン」の前後に行うとエアコンの効率がよくなるといわれます。スプレーなど薬剤を使った掃除は、自分で行うと壊れるケースもあって現在は推奨されていません。
自力でするのは「お手入れ」で、「エアコン上部の吸気口」や「手前の送風口」「内側にあるフィルター」のホコリや塵を除く程度ですが、溜まりやすいので月に一度はモップや雑巾などで拭き、フィルターは掃除機がけ又は水で流して、ムダな電気代がかからないよう綺麗にしましょう。
なお自分で掃除してくれるタイプのエアコンの場合、お手入れする頻度は減らせるのですが、この3か所のお手入れは必要です。
プロに頼んでみるのも手
上位3位に共通しているのが、掃除のやり方が難しく、大掛かりなこと。自分でできない掃除はプロのハウスクリーニングに任せるというのも一つの手です。下に示したように、今回のアンケートでは81%が「プロに依頼する掃除場所はない」と回答。業者を信用できない、料金が高額などの理由で利用しない人が多いようです。
ハウスクリーニングの利用経験
まず、料金や信頼性など納得いかないうちは外部の業者に頼まなくて良いと思います。自分でできる範囲でお手入れを!
ハウスクリーニングのメリットは、業務用薬剤やグッズを使って素人にはできない奥の方や細かい所を綺麗にしてくれるので、快適に過ごせるようになることや、換気扇、エアコンなど機器の運転効率が上がることなど。
目についた業者にいきなり依頼するのではなく、料金をweb検索で調べたり、複数の業者に見積もりをもらったりして慎重に検討を。「梅雨前後のエアコン掃除」「年末の大掃除」などの繁忙期を外せば、割引を実施している時期もあります。選び方がよくわからない場合、スーパーや生協、ハウスメーカーなど普段付き合いのある窓口から探す方法もあります。
また、いざクリーニングを頼む時、当日は該当する部屋に貴重品を置かないことも、無用なトラブルを避けるために大事なことです。