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楽天モバイルでデュアルSIMにする場合の設定方法と注意点

楽天モバイルは、安い料金プランで人気です。ただ、サービスエリアがまだ限定されており、また屋内通信に弱い面があるため、常用する場合、他の格安SIMとデュアルSIMで併用したほうが便利です。設定方法を紹介します。

伊藤 浩一

執筆者:伊藤 浩一

スマートフォンガイド

楽天モバイルは、月額0円から利用できる安価な料金プランで人気です。ただ、サービスエリアがまだ限定されており、メインの通信回線にするには不安に感じることも。常用する場合、他の格安SIMとデュアルSIMで併用したほうが便利です。

今回は楽天モバイルをデュアルSIMで利用する場合の設定方法を紹介します。
 

楽天モバイルの料金プランは1つ

楽天モバイルの料金プランは「Rakuten UN-LIMIT VI」のみ。データ1GBまでは0円、どれだけ使っても無制限で2980円(税込3278円)という格安の料金になっています。そのため、月額通信費を抑える上では最適な選択となります。
楽天モバイルの料金プラン

楽天モバイルの料金プラン

ただ、楽天モバイルのサービスエリアは、他社の通信会社と比較して限定的。楽天モバイルのサービスエリア外では、KDDI回線のローミング通信が利用可能になっています。
楽天モバイルのサービスエリア

楽天モバイルのサービスエリア

徐々にサービスエリアを広げている楽天モバイルですが、サービスエリア内でも通信が遅くなる問題があります。それは屋内通信です。楽天モバイルが提供している周波数帯が屋内で届きにくい電波のため、アンテナを掴んでいても通信が遅くなるケースがあります。
 

デュアルSIMのスマートフォンで楽天モバイルを活用する方法

楽天モバイルの通信エリア問題をカバーする方法として、デュアルSIMで格安SIMを利用する方法があります。これはドコモなどのMVNOでサービスをしている格安SIMを2枚目のSIMカードとして設定することで、楽天モバイルの通信が不良なときに予備として使う方法です。
デュアルSIM

デュアルSIM

利用するには、デュアルSIMに対応しているスマートフォンが必要となります。また、楽天モバイルはeSIMに対応していますので、eSIM+物理SIMカードのデュアルSIM仕様のスマートフォン(iPhoneなど)でも利用が可能となります。
 

デュアルSIMの設定方法

デュアルSIMを利用する場合、DSDS(Dual SIM Dual Standby)機能を持ったスマートフォンなら、電話に関しては、楽天モバイルともう一つの格安SIMのどちらでも着信ができます。発信をする場合には、どちらのSIMを優先するか設定ができます。

通信に関しては、どちらのSIMを使うかを設定しておく必要があります。そのため、普段は楽天モバイルで通信を利用するように設定しておき、不調な場合に、格安SIMに切り替える形となります。格安SIMへの切替方法は、設定画面より変更を行います。

ここでは、Android OSを搭載しているUnihertzの「Titan Pocket」の画面を例に紹介します。
Titan Pocketは、デュアルSIM対応のスマートフォンです。SIMカードとして、楽天モバイルとdonedoneを設定してあります。
Titan PocketをデュアルSIMで利用

Titan PocketをデュアルSIMで利用

「設定」の「ネットワークとインターネット」を選択

「設定」の「ネットワークとインターネット」を選択

Rakuten(楽天モバイル)がモバイルデータ有効となっている

Rakuten(楽天モバイル)がモバイルデータ有効となっている

KDDI(donedone)を選択し、「データ参照」を選択

KDDI(donedone)を選択し、「データ参照」を選択

「データ参照」にてKDDIに変更

「データ参照」にてKDDIに変更

この設定変更で、通信がdonedoneに変更になります。楽天モバイルを利用していて屋内で通信しづらい場合など、この設定変更を行うことでもう一枚の格安SIMで通信が可能になります。通信状況の良い場所で、同じ手順で楽天モバイルに変更を行えば、また楽天モバイルでの通信が可能になります。

このようにデュアルSIMの切り替え方法を習得すれば、通信料金を抑えながら安定した通信を保つことができます。現在楽天モバイルを使用していて通信回線に不安がある人は、デュアルSIMを検討してみてはいかがでしょうか。


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